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個別記事の管理2011-02-13 (Sun)

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バルザックと小さな中国のお針子 (ハヤカワepi文庫)バルザックと小さな中国のお針子 (ハヤカワepi文庫)
(2007/03)
ダイ・シージエ

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 どちらかというと、映画の方が有名かも。観に行きたくて行けなかったので原作を、ということで、文庫裏表紙よりあらすじ。

医者を親に持つ僕と羅は、反革命分子の子として山奥で再教育を受けることとなった。厳しい労働にもめげず、僕らは仕立屋の美しい娘に恋をした。僕らは禁書のバルザックを手に入れ、その小説世界に夢中になった。
親友の羅はバルザックの語る壮大な冒険をし、哀しい恋の物語を娘に読み聞かせ、ふたりは親密になってゆくが……。
文化大革命の嵐が吹き荒れる中国を舞台に、在仏中国人作家がみずからの体験をもとに綴る青春小説。

 時代背景は文化大革命時代の中国。両親ともに知識階層出身のため下放(僻地に追放されること)され、再教育を受けることとなった「僕」と羅(ルオ)少年。
 ある意味文革の犠牲となった少年2人は「再教育」という名目で過酷で屈辱的な仕事をさせられる毎日。作者自身の体験をふまえたであろう、その描写がとてもリアリティがあって読んでいて切ない。文革がもたらした不幸の一端を、作者がやんわりと指摘しているような気が。

 それでも若い彼等は、抑圧された生活の中でさえ冒険と恋を発見する。2人の初恋の相手は山を越えた村の仕立屋の娘・小裁縫。文盲でありながらも美しく素直な彼女はたちまちのうちに2人の少年を虜にしてしまう。「僕」と羅とお針子・小裁縫。この3人が次第に友情をはぐくみ、淡い恋心と発展してゆく様子もとても丁寧に描かれていて、少し物哀しい三角関係となってゆくのも切ない展開。

 そしてさらに、「僕」と羅はふとしたきっかけで、当時禁書であった西洋文学・バルザックの小説を手に入れることとなる。
 この、小説を手に入れるまでの彼等の冒険譚がなんとも愉快。時代が時代だけに本を読むことはご法度。しかも外国文学などもってのほか……という環境の中、どうやって彼等が貴重な小説を手に入れるために奔走するか。そのエピソードも適度なユーモアに包まれいて微笑ましい。

 どんなに周囲の環境が劣悪でも成長しようとする意志までは歪めることはできない。
 若い3人はバルザックの小説を読むことによって、愛を、知識を、そして世界を知ることとなる。とくにお針子の小裁縫。彼女が一番影響を受け、さらりと自分の故郷と少年2人を捨てて新たな世界へと飛び立っていってしまう。お針子とって大切なバルザックの小説は新たな世界の扉の鍵でもあったのだ。
 過酷な状況下におかれた、少年少女の友情と淡く苦い恋を繊細に描いた小説。静かな感動が得られます。

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(2003/11/07)
ジョウ・シュン、チュン・コン 他

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 こちらが映像版。
 小説とはちょっと違っているらしく、成長後の「僕」と羅のエピソードがあるらしい。
 どちらにしても面白そうだ!!


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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : バルザックと小さな中国のお針子
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

読みたい本リストに加えます * by キヨハラ
「バルザックの小説は新たな世界の扉の鍵」というところに、すごく期待しちゃいます。

Re: キヨハラ様☆ * by 惺
こんばんは♪
有名作というわけではないですが、なかなかの佳作といったカンジです。
自分はココロにじんわりときましたね~。

コメント







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