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個別記事の管理2011-03-19 (Sat)

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第二の銃声 (創元推理) (創元推理文庫)第二の銃声 (創元推理) (創元推理文庫)
(2011/02/12)
アントニイ・バークリー

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 本が好き! からの献本です。
 初めて読んだ作家サンだったのですが、最近再評価されているとのこと。のっけから始まる序文からして、この小説がただの探偵小説・ミステリーとは一線を画しているゾ、ということがわかります。興味を惹かれ、一気読みしてしまいました。以下、文庫見開きよりあらすじ。

高名な探偵作家ヒルヤードの邸宅で開かれたハウスパーティーでの推理劇。被害者役はロンドンの社交界でプレイボーイとして鳴らすスコット=デイヴィスに割り振られたが、二発の銃声ののちに彼は本物の死体となって発見される。
被害者はその女癖の悪さと傍若無人な態度から、招待客のほぼ全員から死を願われていた。そのなかの一人である、犯人役を演じていたピンカートンは、事件発生時の状況から殺人容疑をかけられてしまう。
彼は素人探偵としても有名なシェリンガムに助力を求めた。二転三転する論証の果てに明かされる驚愕の真相とは……。


 従来の単なる謎解き探偵小説ではなく、作者が冒頭で公言しているとおりに、犯罪心理に重点を置いて描かれた作品とのこと。なるほど、犯人の事件にまつわる葛藤や焦燥などが見事に描写されていて唸りました。読了後の素直な感想としては、やられたな! といったところでしょうか。

 登場人物が多くて最初は把握するのに苦労しましたが、犯人以外の主要7人のキャラクター造形が素晴らしかった。皆それぞれ個性的でありながら、一筋縄ではいかない人物像。皆が皆、ひと癖もふた癖もある上に魅力的。とくに、探偵役として登場するシェリンガム・語り手であるピンカートン・後に彼の妻となるアーモレル。この3人のキャラクター造形が秀逸。

 ハナシは殺人の嫌疑をかけられたピンカートンの手記という形で展開。
 作中、適度に散りばめられたユーモア・スリリングな法廷劇・終盤に繰り広げられる完璧に近いシェリンガムの謎解き……等々、起伏に富んだエピソードで飽きさせない手腕はさすが。殺人の嫌疑をかけられたピンカートンの複雑な心理状態の描写には、正直読んでいて手に汗握ったし。
 誰もが犯人殺害の動機を持ち、一体真犯人は誰なのか。そして終盤、探偵・シェリンガムが下した予想外の結末。などなど、かなり楽しめたのですが、やはり驚愕のラストは、エピローグにありました。

 本編ではかなりコミカルな印象だったとある人物が一転してシリアスな告白を。シェリンガムの推理を根底から覆すような事実の告白。このまさかのどんでん返しがこの作者サンの特徴とされているようです。自分は素直にオドロキました。なるほど、してやられたな! と。
 けれど意外性ではずば抜けていますが、やはり唐突感は否めないという印象も受けますね。犯人があらかじめ準備していたトリックなども、ちょっとムリがあるような気もしたし。

 ただ、細かい事は抜きにしてもやはり衝撃的な作品でした。従来の探偵モノの真逆を行くような。幾分作者の従来の探偵小説への揶揄も込められているのでは?と思うフシも多々感じましたし。
 ただ、自分としては奇抜なミステリーとしてだけではなく、ピンカートンとアーモレル、2人のラブロマンスとしても読める作品なのではないかな~と思ってしまいましたけどね。
 この作品で味をしめて、バークリーの他作品も読んでみたくなりました。自分的にかなり衝撃的な作品だったことは確かです。


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Theme : 推理小説・ミステリー * Genre : 本・雑誌 * Category : ★献本
* Comment : (6) * Trackback : (1) |

ばんわー^^ * by チルネコ
これは探偵小説としても物語としても面白く読めますよね^^描写も深くえぐってきますし、伏線も多重解決も、どんでん返しも素晴らしいです。従来の探偵小説へのアンチテーゼみたいな印象も受けますが、僕はそうでなくてただ楽しんで他の探偵小説の裏をかいてるんだと思ってます(笑)毒入り~も多重解決な上に、本書よりも探偵小説の形としては注目ですので機会があればぜひ^^TBさせてくださいー。

Re: チルネコ様☆ * by 惺
こんばんは!
>従来の探偵小説へのアンチテーゼみたいな印象も受けますが、僕はそうでなくてただ楽しんで他の探偵小説の裏をかいてるんだと思ってます(笑)
確かに~!
記事を書く前にちょこっと調べたら、あのシェリンガムはそれまでのホー○ズ流探偵を嫌って誕生したキャラなのだとか。
作者サン、なかなかに個性的な方だとお見受けしました~。

「毒入り~」も面白そうですよね。
もうひとつ「ジャンピング・ジェニィ」も読んでみたいな~と。
TBありがとうございます! 自分もさせていただきます☆

面白そうですね。 * by semicolon?
衝撃的な作品だなんて興味津津です。
ちょうど今日この著者の違うタイトルの本を借りてきたばかりなのでこちらの本が読みたかったと残念です。

Re: semicolon? 様☆ * by 惺
こんばんは!
> ちょうど今日この著者の違うタイトルの本を借りてきたばかりなのでこちらの本が読みたかったと残念です。
え~!! 偶然ですね~。
違うタイトルってなんでしょう?
そちらも興味津々です☆

1930年代の作品らしいので、かなり古典の域に入るかと思うのですが、
ラストのどんでん返しは自分的に衝撃的かつ斬新に思いました!
まあ、自分がミステリー慣れしていないせいでもあるんですが…。
でも、面白かったのでおススメです♪

* by semicolon?
「パニック・パーティ」という本です。
単行本なので持ち歩けず読むのは先になりそうです。
惺さんの読んだ「第二の銃声」のように面白いといいですが(^^)

Re: semicolon? 様☆ * by 惺
こんばんは!
タイトルからして面白そうですね!!
この作者サン、面白そうな著作がたくさんあって読みたくなってしまいますよね~。
自分もいずれ挑戦してみたいと思います。
記事のUP楽しみにしていますね☆

コメント







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アントニイ・バークリー 『第二の銃声』
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2011/03/19 22:02  四畳半読書(猫)系 ver.2.0
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