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個別記事の管理2011-04-18 (Mon)

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八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)八朔の雪―みをつくし料理帖 (ハルキ文庫 た 19-1 時代小説文庫)
(2009/05)
高田 郁

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 職場の同僚から借りた本。かわりに「ふがいない僕は~」を貸出中。同僚のおススメとあって期待値大で読みました。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

神田御台所町で江戸の人々には馴染みの薄い上方料理を出す「つる屋」。
店を任され、調理場で腕を振るう澪は、故郷の大坂で、少女の頃に水害で両親を失い、天涯孤独の身であった。大坂と江戸の味の違いに戸惑いながらも、天性の味覚と負けん気で、日々研鑽を重ねる澪。
しかし、そんなある日、彼女の腕を妬み、名料理屋「登龍楼」が非道な妨害をしかけてきたが……。
料理だけが自分の仕合せへの道筋と定めた澪の奮闘と、それを囲む人々の人情が織りなす、連作時代小説の傑作ここに誕生!


 時代小説の中でいう、いわゆる「人情もの」というジャンルになるのでしょうか。自分は忍者モノ・吉原モノなどの、本当にクセのあるジャンルしか読んでいなかったので、とっても新鮮で楽しく読めました。
 で、読了後の印象がナント! まんま「キャンディ・キャンディ」だな~でした。あの、コミックの。
 まさに澪という少女を主人公とした、ビルドゥングス・ロマン(主人公の精神的、心理的、または社会的な発展や精神形成を描く小説のこと。ウィキより)だと思いました。
 水害で両親を亡くす、という悲劇を発端として、そののちは波乱万丈の人生の展開。孤児となった彼女は運よく、名料理屋に引き取られることとなったが、幸せもつかの間、その料理屋も火災で焼失。旦那は亡くなり、その跡取り息子は行方不明。何のあても頼りも無く、自分を育ててくれたご寮さんと、女2人で江戸で細々と暮らす毎日。
 幸い、「つる屋」という居酒屋で働くことになり、澪の作る料理が評判となって盛況となったが、ライバル店に放火されてまたも、無一文から屋台を引いての出発。

 その彼女の唯一の武器は、天性の味覚。その自分の味覚だけを頼りに料理の腕をみがき、創意工夫を重ね、次々と市井の人々に喜ばれる料理を作りだしてゆく。
 そんな彼女に、謎の浪人やら、優しい医者・頼りになる隣人・母のようなご寮さん・そして、謎の太夫・あさひ…これが実は幼なじみだったりと、魅力的な多数のキャラクターたちが絡んで飽きさせない。

 そして、この作品のもうひとつの面白さが、なんといっても澪が作り出す料理。読んでいるだけで、食べたくなります。江戸と上方の味の違いなどもなかなかリアリティがあって読ませるし、ひとつの料理を生み出そうとする澪の苦心と苦労に激しく感情移入してしまう。
 ぴりから鰹田麩とか、ひんやり心太とか、とろとろ茶碗蒸しとか、ほっこり酒粕汁とか。ネーミングも洒落てるし、ちゃんと季節ごとのメニューになっているところも、作者サンのサービス精神を窺わせます。さらに、今では当たり前の、期間限定商品や試食なども、澪のアイデアとして随所に織り交ぜて、なかなか読ませてくれる。

 ライバル店の嫌がらせにも負けず、どんなに打ちのめされても、周囲の人々が差し伸べる小さな善意を糧として這い上がって来る澪に、まさに前述したキャンディの姿を重ね合わせてしまいました。あ、もしくはチャングムかも。
 この、粘り強いヒロイン・澪が今後どう成長してゆくのかとても楽しみ。そして、謎の浪人である小松原の正体とかね。展開に気を持たせるのもとっても巧いゾ! 作者サン! と思いながら、楽しませていただきました。コレ、N○Kの朝の連ドラにしたらとってもウケるんじゃないだろうか……などと、ふと思ってしまったのでした。

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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 高田郁
* Comment : (4) * Trackback : (0) |

ちょっとお久しぶりです * by 道楽猫
PCの調子がおもわしくなく、なかなか思うようにお邪魔できませんでした。すみません。
そのあいだになんて色々魅力的な本を読まれてるんですか!
これは「本が好き」(だったかな)でどなたかの書評を呼んで、私も是非読んでみたいなぁと思っていたものです。
こういうお話は大好物なんですよ。
しかも美味しそうなものが色々… ( ̄w ̄)じゅるり
今度探して読んでみますねー☆

Re: 道楽猫様☆ * by 惺
こんばんは☆
> こういうお話は大好物なんですよ。
> しかも美味しそうなものが色々… ( ̄w ̄)じゅるり
そうそう!! 
面白い&美味しそうなんで、まるで一粒で二度美味しいってヤツですね!!
なかなか手に汗にぎる展開で? あっという間に読めちゃった。
他のシリーズもあるみたいなので、ちょっと楽しみです。

* by planetarymoon
食いしん坊にはたまらない本の予感
きっと本物の味が描かれているんだろなぁ
初夏のメニューもあるかしらん♪

キャンディ・キャンディですか・・・
あぁやっぱりたまらない(>_<)

Re: planetarymoon様☆ * by 惺
こんばんは!
ナント! レシピ付き!
すごいですよ~イマドキの小説は。いたれりつくせりです。

> 食いしん坊にはたまらない本の予感
> きっと本物の味が描かれているんだろなぁ
> 初夏のメニューもあるかしらん♪
ホントに美味しそうな料理ばかり~♪
初夏ではないけど、トコロテンがありました!
こちらも意外な(自分にとって)食しかたで、う~ん目からウロコ!

> キャンディ・キャンディですか・・・
> あぁやっぱりたまらない(>_<)
なんとなく、あくまでも自分の印象ではね。
ヒロイン・澪がどうしてもキャンディにしか思えなくなってしまった!

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