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個別記事の管理2011-05-01 (Sun)

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一瞬の風になれ 第三部 -ドン- (講談社文庫)一瞬の風になれ 第三部 -ドン- (講談社文庫)
(2009/07/15)
佐藤 多佳子

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 読みました、第三部! いやいや、面白かったです。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

いよいよ始まる。最後の学年、最後の戦いが。
100m、県2位の連と4位の俺。「問題児」でもある新入生も加わった。部長として、短距離走者として、春高初の400mリレーでのインターハイ出場を目指す。
「1本、1本、走るだけだ。全力で」。最高の走りで、最高のバトンをしよう──。


 自分は陸上などとはまるで縁の無い人間ですが、この作品読んでリアルな追体験をしたような錯覚覚えました。描写がハンパなく素晴らしいな~と。
 最初、新二の一人称なので他キャラクターの心理がイマイチよくわからないなあと思ったりもしましたが、そんな不満をチャラにしてしまうほど新二の魅力全開!! 
 新二をとりまく脇キャラ達の個性も豊かで丁寧に書かれているあたりとっても好感持ちました。さまざまなタイプの走者達をうまく特徴付けて、新二と絡ませ且つ活躍させてゆくあたりもう巧いな~と。 ただひとつ難を言うと、親友でもあり良きライバルでもある連との関係をもっと突っ込んで描写してほしかった。連視点からの新二、というのも読んで見たかったし。

 この第三部は、陸上部最大の目標であるインターハイに向けて、県大会・南関東大会の展開に終始。これがまた詳細で丁寧な描写。数多く登場するキャラクター達を見事に描き出して、さらに新二の不安や葛藤、そしてそれぞれの試合にみなぎる闘志などが感じられて、個人的にとっても臨場感あるなあと。まるで自分もその競技場にいて、レースを観戦しているような気にさせてくれる。そう思うほど、全てにおいて詳細な描写が見事でした。

 新二が陸上をやるということは必然だったのでしょうね~。高校時代の3年間で恐ろしく成長した彼の走りはある意味天才型といえるのでは? 大きな挫折も知らず、怪我も無く友人やライバルに恵まれた競技生活。ま、彼なりに多少は悩みなどもあったようですが、ほぼ理想的なアスリートといえるのでしょうね。読んでいて爽やかこの上ない! こんな設定もアリだよな、と思ってしまうほど、強烈で存在感溢れるキャラでした。

 ただ、ツッコミどころは多々あるんですけどね。天才サッカー選手の兄は単なる雑魚キャラだったの? と思うほど、終盤おざなりだったのが惜しいところ。あと、谷口サンとは一体どうなってしまったの? とか。

 ラストはもちろん最高な形でのハッピーエンド。第一部で陸上を始めたころの新二と、第三部でやっとこさ試合を終えた新二を比べてみると、別人のようです。天才肌の兄へのコンプレックスはいつのまにか姿を消し、精神的成長を遂げた彼の静かで穏やかな心境に至ったラストに感動。
 一人称語り、正直途中で辛いな~と思う時もありましたが、逆にテンポよいセリフ運びで一気に読めました。
 若さっていいな~。青春万歳!! そんな読後感でした。


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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 佐藤多佳子
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

* by まいまい
そうそう、思い出しました。臨場感があるんですよね。
部活で大会に出ている気分。若いっていいですよね~。
惺さんのつっこみいいなあ。
この本3冊目がとっても厚ぼったくて・・
書ききれなかったんでしょうねえ(笑)


Re: まいまい様☆ * by 惺
こんばんは!
自分は絶対新二と谷口サンとの後日譚があると思ってたから、
何も無くラストに突入してちとショックでした!!
良い雰囲気だったのに~!!
しかし、あの語りであれだけ描き切る作者サンの力量、スゴすぎです。
あさのあつこといい、森絵都といい、三浦しをんといい、
スポーツもの書く女性作家サンて、こういう爽やか男子書くの巧いよね~。
願望入ってるのかな?

コメント







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