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個別記事の管理2011-05-13 (Fri)

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光あるうち光の中を歩め (新潮文庫)光あるうち光の中を歩め (新潮文庫)
(2005/05)
トルストイ

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 タイトルと薄さに惹かれて購入。初・トルストイ。タイトルの言葉は聖書・ヨハネによる福音書からとったもの。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

欲望や野心、巧妙心などの渦巻く俗世間にどっぷりつかっている豪商ユリウスと、古代キリスト教の世界に生きるパンフィリウス。
ユリウスは何度かキリスト教の世界に走ろうと志しながらも、そのたびに俗世間に舞いもどるが、しかし、長い魂の彷徨の末についに神の道に入る。
──福音書に伝えられているキリストの教えに従って生きよと説いた晩年のトルストイの思想を端的に示す。


 ほぼ宗教文学です。文豪トルストイの晩年の思想が強烈に反映された作品だなと。一見、敷居が高そうですが、読んでみるとそうでもありません。
 ローマの豪商ユリウスという俗世間に生きるごく普通の一男性の生涯にわたる迷い・悩み・苦悩が描かれてます。そしてその彼が人生の壁にぶち当たった際に、何度もキリスト教に入信するかしないか煩悶し葛藤する姿を描いた、とてもわかりやすい内容でした。

 そのユリウスという人物がまるで現代にもいそうな・いや、絶対いるだろう! みたいな人物。
 裕福な家に生まれた彼は若い時は放蕩三昧。財産を食い潰す寸前にまで荒れた生活を送り家族からも勘当寸前。そんな彼がキリスト教信者になった幼なじみのパンフィリウスと出会い、自分も信者になろうとして迷う。が、逡巡したあと、やはり元の俗世間へと戻ってしまう。
 その後もユリウスの人生の節目ごとに遭遇する、おそらく生きていくうちで誰もが迷う諸問題──結婚であったり、子供の教育であったり、労働であったり──に躓き、自己嫌悪に陥り、途方に暮れて苦悩する姿がなんとも人間臭くて親近感湧きます。
 そして自分の進むべき道に迷った時には必ずパンフィリウスに相談をもちかけ、自分たちの信じる宗教をめぐって議論を戦わせるあたり、双方互角の言い分。緊迫した主張の応酬に作者トルストイの鋭い宗教観を垣間見た思いが。

 ただ、如何せん、自分自身宗教にあまり興味なく、もちろん詳しくないので(文学として聖書は読みますが)読んでいてちょっとツライ部分もあったのは確か。
 ラスト、ユリウスは晩年になってようやくキリスト教に入信。その後は教えを守り、安らかな死を迎えたところで終わります。
 一人の男の人生における苦悩と葛藤。そして信仰の重要性とその意義を考えさせられた内容でした。

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Theme : 聖書・キリスト教 * Genre : 学問・文化・芸術 * Category : トルストイ
* Comment : (6) * Trackback : (0) |

* by semicolon?
宗教色の強い本(どの宗教でも)はそれだけで考えかたのヒントになりますね。
良いとこ取りが無信仰者の強みかな。


* by ひいち
こんにちはー♪
宗教を題材にした本って、難しい部分も多いけれど、
読後に人生についてすごく考えさせられたり、
自分の生活を見直すきっかけになったりしますよねー♪
私は仏教本の中から好きな言葉よく抜き出します~(^m^)

Re: semicolon? 様☆ * by 惺
こんばんは!
> 宗教色の強い本(どの宗教でも)はそれだけで考えかたのヒントになりますね。
> 良いとこ取りが無信仰者の強みかな。
あ、確かにそうですね。
ヘタに先入観・嫌悪感がないので、参考にしやすいです!

Re: ひいち様☆ * by 惺
こんばんは☆
> 宗教を題材にした本って、難しい部分も多いけれど、
> 読後に人生についてすごく考えさせられたり、
> 自分の生活を見直すきっかけになったりしますよねー♪
> 私は仏教本の中から好きな言葉よく抜き出します~(^m^)
そうなんです。
自分が読む唯一の宗教関係の本が聖書関連なんですが、
やっぱり読後感慨に浸ります。
仏教本というのもいいですね。より感銘受ける言葉や思想に出逢えるかも!

* by 読書系女子
こういう作品もあったのですね~。知らなかった・・・

トルストイといったら超長編のイメージがあって。。。
アンナ・カレーニナは昔読んですんごくおもしろかったです。(でも長い!)

トルストイ自身は(信仰について)どうだったのかなぁ~

Re: 読書系女子様☆ * by 惺
こんばんは!
> こういう作品もあったのですね~。知らなかった・・・
自分もです!
図書館でたまたま見つけて、しかもタイトル惚れ。
作家サンは2の次でした。あら~、トルストイだったのね…的な。

> トルストイといったら超長編のイメージがあって。。。
> アンナ・カレーニナは昔読んですんごくおもしろかったです。(でも長い!)
自分もそうです。
だから今までちょっと敬遠していたのですが…、読書系女子サンおススメの
アンナ・カレーニナ、いつか挑戦したいです! 代表作の1つですものね。

> トルストイ自身は(信仰について)どうだったのかなぁ~
なんか、晩年はかなり信仰に傾倒していたみたいですよ。byウィキ。
人生いろいろですね、作家サンも。

コメント







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