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個別記事の管理2011-05-21 (Sat)

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夢の宇宙誌 〔新装版〕 (河出文庫)夢の宇宙誌 〔新装版〕 (河出文庫)
(2006/06/03)
澁澤 龍彦

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 実家で偶然見つけた面白そうな1冊! 家族の中で一体誰が読んでたんだ、こんなマニアックな本!……ということで、以下BOOKデータベースより内容。

自動人形、遊戯機械、ホムンクルス、怪物、アンドロギュヌス、天使、そして世界の終わり…多様なイメージに通底する人間の変身願望や全体性回復への意志、大宇宙と照応する小宇宙創造への情熱などを考察したエッセイ集。著者の六〇年代を代表する一冊。読者を異次元に誘い出す夢のアルバム。

玩具について
天使について
アンドロギュヌスについて
世界の終りについて … 興味ある方にはたまらない4篇収録。

 ちなみに、自分が読んだのは画像のある新装版ではありません。けれど、内容的にはほぼ変わらないと思います。
 ホムンクルス・グランギニョル・自動人形・天使のヒエラルキー……このような単語に非常に興味抱く方には垂涎の1冊かと思われます。
 澁澤龍彦氏に関しては以前に著作を1冊読んだのみで、あまり詳しく存じあげないのですが、このテのテーマの権威であることが、今回読んでみてひしひしと実感しました。

玩具について
 単なるオモチャ論ではありません。
 「人間に酷似していて、しかも人間ではない存在を創り出すこと。現実の精巧な模造品を生み出すこと──それはいわゆる自然への神への反逆であり、隠微な裏切りにも似た、ふしぎな欺瞞の快楽にわたしたちを誘い込むものがある」
 という、作中の言葉を借りて要約するとこのような玩具について、またそれらを創り出した人物に対しての紹介と称賛が述べられている章ですね。

 欧米の過去歴史的に有名な支配者の中には特異な事物を対象とした収集癖を有している人物が多いらしく、そのコレクションの紹介など、ものすごく妖しげでありながら耽美的。その彼等が創りあげた特異な小宇宙の魅力を豊富な写真と共に解説。
 特にホムンクルスの註が瞠目。機械的ではなく、科学的製法によって、小さな人間(ホムンクルス)の生命を人工的に造出させる──という伝説・迷信があるが、それを現代の試験管ベビーと関連づけて述べている点になるほどなと。
天使について
 よく知られた「天使のヒエラルキー」=階級についての詳細な解説。旧約時代の天使像はあくまで奇怪なイメージでしかなかったが、時代を経るにつれ現在一般的に認識されているような美しい天使像へと変貌していった──という内容。
アンドロギュヌスについて
 アンドロギュヌスとはいわゆる両性具有のこと。プラトンの「饗宴」で有名な、そのアンドロギュヌスのエピソードを基に興味深い論述を展開。愛欲と生殖本能とは混同されるべきではない──などと、性について踏み込んだ論述の展開。
世界の終わりについて
 「最後の審判」を描いた絵画を多数紹介。それと同時にローマ帝国批判の書である「ヨハネの黙示録」の解説も。

 さらっと読み流したので、まともな感想書けてないですが、じっくり深く読みこむとことで、澁澤氏の独特な世界、それこそ彼の小宇宙をさらにディープに理解することができるのではないかなあ、と。自分的に興味ある内容盛りだくさんだったので、満足の1冊でした。


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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 澁澤龍彦
* Comment : (6) * Trackback : (0) |

昔はまりました。 * by semicolon?
中学生で三島由紀夫を知りそこから澁澤龍彦翻訳ものにいってしまい純文学から遠ざかってしまいました。
両性具有に憧れたりしましたよ。半陰陽という言葉が好きです。

澁澤も・・ウルフガイも・・ * by nao
澁澤龍彦さん・・活躍するそのフィールドにより、
特異なマイナーな作家、と錯覚されてがちですが、
実は最初期からかなりなメジャー作家さんのような。
「夢の宇宙誌」久しぶり読み返してみたくなりました。
ところで・・「狼の怨歌」(!)って・・
あのウルフガイではありませんかぁ!

Re: semicolon? 様☆ * by 惺
こんにちは~!!
めちゃくちゃハマりそう……。
いやいやいや、実に面白かったです。
澁澤氏の豊富な知識、理路整然としていながらわかりやすい解説。
かなり古い著作ですが、時代感じませんでした。

> 両性具有に憧れたりしましたよ。半陰陽という言葉が好きです。
アンドロギュヌス、深いですね~。
なかなかに耽美的・ロマンティシズム溢れてて好きです、自分も。
他の著作にも是非挑戦します☆

Re: nao 様☆ * by 惺
おひさしぶりです! こんにちは!
自分的にはかなりメジャーな印象がありました。
固定ファンが多そうですよね。

> 「夢の宇宙誌」久しぶり読み返してみたくなりました。
面白かったですよ~。自分にはとっても新鮮だった。

> ところで・・「狼の怨歌」(!)って・・
> あのウルフガイではありませんかぁ!
そうです!
一時期ハマってまして…。
「紋章」「レクイエム」が自分的にはベスト作なんですが、
ひさびさに「怨歌」も読んでみようかなと。
アダルトの方はイマイチですね。

すてき * by キヨハラ
誰かが澁澤龍彦を読んでらっしゃるって。私もそんな家族が欲しいです。うちでご飯食べながら澁澤の世界について話せたら、そのご飯は即宴会ディナーです。

澁澤は、もう何十年も読んでいないので、記憶が不確かですが、記事の内容を拝見すると、この本を読んでいるような気がします。
当時の私に澁澤は難解だったし、今でも難解であろうと思うのですが、また読んでみたくなります。

Re: キヨハラ様☆ * by 惺
こんばんはヾ(=^▽^=)ノ
> 誰かが澁澤龍彦を読んでらっしゃるって。私もそんな家族が欲しいです。
自分が大昔に偶然買ったモノなのか、それとも嗜好の似てる姉のモノなのか?
両親はあまり本読まないので…一体誰? 自分の澁澤氏読み始めたの最近だし…。
とてつもなくミステリーです…。

> 澁澤は、もう何十年も読んでいないので、記憶が不確かですが、記事の内容を拝見すると、この本を読んでいるような気がします。
> 当時の私に澁澤は難解だったし、今でも難解であろうと思うのですが、また読んでみたくなります。
おおっ素晴らしいです!
時々ムズカシイ箇所もあるけれど、全体的に理路整然としてわかりやすいです。
マニアックですが、楽しめた1冊でした~☆

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