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個別記事の管理2011-05-24 (Tue)

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大切なひとのためにできること がんと闘った家族の物語大切なひとのためにできること がんと闘った家族の物語
(2011/06/01)
清宮 礼子

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 レビュープラス様からの献本です。
 著者は清宮礼子サン。あの話題の映画「おくりびと」の宣伝担当者ということですが、その映画とこの著作とはまったく関係がありません。
 その著者の手による、最愛の父のがん闘病日記。文章も平易で、資料も豊富。とてもわかりやすい内容だった

 最愛の人に突然がん宣告が下ったら──。
 自分だったら果たしてどうするだろうか? 余命いくばくもない愛する人の死を静かに受け入れ、最高のシチュエーションで旅立ちを見送ることができるだろうか?
 ……と、そんなことを考えながら読み進めました。

 著者は30代ということですが、なかなか冷静な方だとお見受けしました。診断が下ってからの看病・介護は主に母親が担当されていたそうですが、病院選択・医師との折衝・がんに関する情報収集などは主に彼女がされていたとのこと。「がん」という、かなり死亡率が高い疾病に真正面から向き合って、真摯に取り組んでいく姿勢にとても好感が持てました。

 治療法をめぐる医師との対話・セカンドオピニオンの重要性などをかなり詳細に述べられている。特に自分が一番引きこまれたのが、抗がん剤として「イレッサ」を使用する治療法を選択肢のひとつとして医師から提示されたシーン。
 その「イレッサ」というのは、未知な薬であり使用にあたっては賛否両論あるという、なかなか微妙な治療薬。しかし、適応が認められる患者には従来の抗がん剤よりも効果があるという、画期的な薬でもあるという。
 その「イレッサ」を使用するかしないか。ある意味賭けでもあるその使用を巡って、家族が悩み葛藤する描写に激しく感情移入したと同時に、父親を見送った以後も果たして「イレッサ」使用が正しかったのかどうか、残された家族が思い悩んでいる姿に複雑な思いを禁じ得ませんでした。

 発症してから1年9カ月。
 最期の最期まで、明るく前向きにがんと闘い続けた父親の姿が圧巻。そして、彼を肉体的・精神的に支え続けた家族の絆と葛藤に、読みながら心の中で必死に賛辞を送っていた自分にふと気付く。
 もし、自分が同じような立場となった時、このように冷静、かつ献身的に看病・介護ができるであろうか?

 癌は、そう甘いものではありません。

 そう認めた著者の一文が強烈に心打ちます。
 巻末に「イレッサ治療」に対する現時点での最新ニュース・治療費・保険証の種類によって保障されるサービス・HPなどの詳細情報も記載されており、貴重な情報ソースとしての資料価値もあり。
 父親へのあますことない愛情と、あくまで冷静に「がん」を受け止めた著者と家族の真摯な態度に非常に好感持てました。


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Theme : * Genre : 心と身体 * Category : ★献本
* Comment : (4) * Trackback : (2) |

* by ひいち
マクベスの次はこちらですかぁー。
惺さんは本当にすごいわー。

自分はかなり本読みのペースが落ちているけれど、
ここにきたら、すっかり読んだ気分で、ムフフなのです♪
レビューの書き方がもう、大好き!




Re: ひいち様☆ * by 惺
こんばんは!
この本は献本していただいたので、
どうしても読んで書かなければならなかったという…。
宿題みたいなモノですねー。
普段読まないジャンルだけど、
読み始めたらとても勉強になった1冊でした。
いつ自分か、もしくは身内がなってもおかしくない病気だものね。

> レビューの書き方がもう、大好き!
そう言っていただけると嬉しいです!
…が、自分が思うには、自分の文章ってスカしてるカンジがして
なんか照れます~(>_<)

こんにちは * by こはる日和
今日は、以前の記事で気になる本だったので、コメントさせていただきました。

患者さん本人も痛くて苦しいでしょうが、家族も戦いだし
いろんな判断を迫られるシーンには苦しみますよね。

ワタクシごとですが、以前ガンになり手術した経験があります。早期発見だったので大事にはいたらなかったのですが、ガン家系でもあるのでいつかは・・・と覚悟しています。

もっと悪くなったら抗がん剤治療になりますと言われた時は
さすがに焦ったことを思い出します。

もしあのとき抗がん剤治療をせまられたら、どうしただろうか?本人でも悩むし判断がつかないのに、
家族がそれを判断しなくちゃいけないんて・・・
私にはできないかもしれないな

あの経験があったからこそ、
後悔なく生きようとしている今があると感じます。

生きたくても生きれない人もいる。
この本が沢山の方に読まれ、今苦しんでいる人や
悩んでいる家族の方の力となればいいですね。





Re: こはる様☆ * by 惺
こんばんは!
こはるサン大変だったのですね。大事に至らなかったということなので、
良かったです。
ガン家系という言葉よく耳にしますが、ある意味遺伝なのでしょうか?
この病気の怖いところはいつ罹患するかわからないということでしょうね。
家族が自分がもし罹ってしまったら…どのような対応をとればいいのか
今の時点ではまったく想像できません。
なので、実際に経験をなさったこはるサンの言葉がとっても重く貴重に思えます。

この本は体験談としてではなくて、イレッサ使用などガン医療についても書かれているので
素人の自分でも大変勉強になりました。
いざ、家族や自分が同じような立場となってしまった時、
少しでもこの本のことを思い出せればいいな、そう思います。
貴重な体験談いただき、本当にありがとうございます!

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