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個別記事の管理2011-06-28 (Tue)

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僕僕先生 (新潮文庫)僕僕先生 (新潮文庫)
(2009/03/28)
仁木 英之

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 職場の同僚に「何かおススメの本ない?」と訊いて貸してくれたのがこの本。いやいやいや、大変面白かったです。いろいろな方からのおススメ本ってハズレがありません。以下BOOKデータベースより内容。

時は唐代。
若き王弁は父の財産に寄りかかり、学ばず、働かず、娶らず、ひたすら安逸を貪っていた。そんなある日、父の命で黄土山へと出かけた王弁は、そこでひとりの美少女と出会う。
自らを僕僕と名乗るその少女、なんと何千何万年も生き続ける仙人で…不老不死にも飽きた辛辣な美少女仙人と、まだ生きる意味を知らない弱気な道楽青年が、五色の雲と駿馬を走らせ天地陰陽を大冒険。


 第18回ファンタジーノベル大賞受賞作とのこと。なるほど~!! 「後宮小説」をなんとなく思い出してしまったし。気楽に読めるけれど、本格派というのが読了後の印象。
 何故に気楽に読めるのかというと、コレ、ラノベにしてもおかしくない設定だから。なんたってツンデレ美少女仙人・「僕僕」と何ごとにもやる気の起きないニート青年・王弁のカップリングがまさにラノベ的。さらに強気の女子が気弱な男子をグイグイ引っ張っていって、紆余曲折・冒険の後に2人は結局ラブラブに……という、わかりやすく言えばお約束のハナシ。さらに極めつけが、その美少女仙人がナント、ボクっ娘なのでした!

 けれど、いわゆるラノベとの決定的な差がその時代背景と考証の精緻さ。大唐帝国を舞台にし、あの有名な玄宗皇帝を登場させて小説世界に現実味を持たせている。特に終盤の蝗害のエピソードなんかは史実に忠実ですよね。駆除に奔走した実在の人物なども登場させたりして、フィクションとノンフィクションとのコラボも絶妙!

 そんな硬派(?)な一面もあるかと思えば、僕僕先生と王弁との微妙な恋心の描写もねー、良いですわ。意外なことに、王弁の僕僕に対する煩悩!! は早々にバレてしまい(あたりまえか、仙人サマは人間の心が読めるらしい設定なので)、開き直る王弁と、彼の自分に対する恋心を知っていておちょくる僕僕先生とのやりとりがまた萌えポイント!
 プラス、2人が様々な土地で繰り広げる冒険譚は読んでいて文句なく楽しい。それを盛り上げる小道具──例えば僕僕先生が乗る雲とか王弁が操る名馬とか、ファンタジーの雰囲気を巧く醸すアイテムも健在。

 美少女仙人に時に守られながら、次第に自分の進むべき道を見出してゆく王弁。今まで自分が知らなかった生きる力を開花させ、恋愛も知ることととなった彼の成長がゆっくりまったりと綴られてゆく。
 闊達な美少女によって触発され成長を促される無気力な主人公──という図式。一歩間違うととんでもなくありふれて(GOSICKのヴィクトリカと一弥もこんなカンジだよね?)没個性的な関係になりそうだけど、今作においては僕僕先生はツンデレでありながら時折見せる仙人としての達観具合もまた見事という、複雑で且つ超キュート。王弁は成人済みながらも無欲で純な性格設定という、嫌味にならないなんとも魅力的なキャラクターが大成功! ← あくまで個人的意見。

 ラスト、ちょっとだけホロッときます。切ないシーンもあくまでさらりと。これも僕僕先生の魅力ですね。けれど、最終的なハッピーエンドに大満足!!
 次巻は新キャラ登場とのことなので期待値大。フフフ……実は既に借りているのだ。読むのが楽しみだ! プラス特筆すべきは装画・挿画の三木謙次氏のイラスト。ほのぼのとしていて超超超・カワイイです!!


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関連記事
Theme : ファンタジー小説 * Genre : 本・雑誌 * Category : 仁木英之
* Comment : (4) * Trackback : (1) |

* by ひいち
わぁい(^∀^*)
これは絶対に探し出す!!読みたいっ☆

惺さんのつぶやき見て、速攻で調べたら、
挿画も可愛かった♪ほのぼの系~☆好きです。

長野まゆみさんの本も色々読んでいますが、
ボーイズラブなんだけれど、不思議世界で・・・
結構好きです~☆
「少年アリス」ってすんごーっく昔に読んだきりなので、
再読しよう~っと☆☆

Re: ひいち様☆ * by 惺
こんばんは(●^o^●)
面白かったよ~!!
キャラもとっても良かったし、ハナシも本格&ほのぼのといったカンジで。
おススメです♪

> 長野まゆみさんの本も色々読んでいますが、
> ボーイズラブなんだけれど、不思議世界で・・・
> 結構好きです~☆
そうなんだ!
BL系なんだあ。知らなかった。でも独特の世界が良いです~。
他の作品も読んでみたいなあ…。

チャイニーズ・ファンタジー! * by nao
ニッキーの僕僕シリーズですな(ニッキー=仁木の愛称・・のつもり)。
作中、王弁が「吉良」(老馬・・実は!)にてこずっている折、
僕僕は釣ったなまずを料理しますが・・旨そうなでありましたよ。
(全然、物語の展開に関係しないトコでありますが・・)

ところで、ファンタジー大賞「後宮小説」(!)・・あれはすばらしかったなぁ。
歴代(?)の受賞作にあって(自分の読んだ中)、最高のもののひとつです。
次巻「薄妃の恋」・・愉しみですなぁ(自分は未読)。

おっ!ファウスト発見!・・VSメフィスト星人。

Re: nao 様☆ * by 惺
こんばんは!
そうです、僕僕シリーズ初挑戦!
まさかチャイニーズ・ファンタジーとは思いませんでした!

> ところで、ファンタジー大賞「後宮小説」(!)・・あれはすばらしかったなぁ。
> 歴代(?)の受賞作にあって(自分の読んだ中)、最高のもののひとつです。
あれは良かったですよね!よくできた作品だと思います。
あの作品以降、チャイニーズ・ファンタジーというジャンルが
メジャーになった気がする。酒見賢一スゴイぞ。

> おっ!ファウスト発見!・・VSメフィスト星人。
以前から読みたかったんですよねー。
楽しみです!

コメント







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「僕僕先生」 仁木 英之
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2011/06/30 01:13  日々の書付
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