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個別記事の管理2011-07-04 (Mon)

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青年のための読書クラブ (新潮文庫)青年のための読書クラブ (新潮文庫)
(2011/06/26)
桜庭 一樹

商品詳細を見る

 初めてタイトルを見た時 ──あ、桜庭一樹による若者向け読書ガイド本?── と思っていました。が、まったく違って想定外の展開にもはや唖然!! 以下文庫裏表紙よりあらすじ。

伝統あるお嬢様学校「聖マリアナ学園」。
転入生・烏丸紅子は中性的な美貌で一躍、学園のスターとなる。その裏には異端児たちの巣窟「読書クラブ」の部長で、容姿へのコンプレックスを抱えたニヒリスト妹尾アザミの、ロマンティックな詭計があった……。
学園の創設から消滅までの百年間に起きた数々の事件の背後で活躍した歴代の「読書クラブ」員。その、あらぶる乙女魂のクロニクル。


第一章 烏丸紅子恋愛事件 「シラノ・ド・ベルジュラック」
第二章 聖女マリアナ消失事件 「哲学的福音南瓜書」
第三章 奇妙な旅人 「マクベス」
第四章 一番星 「緋文字」
第五章 ハビトゥス&プラティーク 「紅はこべ」 …のものスゴイ5篇収録。

 もうねー、このハナシってもしかしてギャグなのでは…? と思ってしまいました。
 第一章の烏丸紅子からグイグイ引きこまれる! 時代背景は1960年代のはずなのに、まるで大正~昭和初期の女学生の様相。その時代錯誤感もね~、たまりませんでした。
 で、活躍するヒロインは2人。陰の謀略家・妹尾アザミと彼女の傀儡である美少女(美少年?)・烏丸紅子。2人が所属する「読書クラブ」は学園で虐げられた存在。部長であるアザミはなんとかして学園に(生徒会に)一矢を報いようと、とある計画を推し進めるが……。「シラノ・ド・ベルジュラック」ベースにしているトコロも巧いなあと。
 ヅカ(宝塚)的でベタなノリに爆笑!!

 第二章は創設者・聖女マリアナにまつわるエピソード。
 比較的読ませてくれるハナシでした。意外などんでん返しにちょっとビックリ。時代は一気に1910年代にトリップ。当時のフランスの描写がまたなんとも雰囲気出てました。そしてミシェールとマリアナ。性格の真逆な兄妹の切ない絆というのもこの作者サンの得意とするところ(「伏」の伏姫&鈍色とかね)。

 で、ハチャメチャなのが第三・四章。比較的現代(バブル期~2000年代)なんだけれど……もう、笑うしかなかった! 扇子とかミラーボールとか小道具巧く使う&当時の風俗を取り入れて学園に事件を巻き起こすお嬢様たち。そうかと思えばロック・バンドを結成してしまう王子系の女子とか。破天荒なお嬢たちにはっきり言って笑えます!!

 そんな歴史あるマリアナ学園の歴代の珍事件・黒歴史を忠実に記録してゆくのが「読書クラブ」の面々。なぜか殆どボクっ娘というのもちと不思議なんですけどね。学園に息づく乙女たちの壮絶なパワーに負けます!! 
 
 で、個人的に一番感動したのが第五章。第一章で登場のアザミがOGとして登場するのですが、その彼女が後輩である在校生に向かって放つはなむけの言葉がとても印象的。

「若い人たち。では、よき人生を」 ~p231より~

 この一文で、ああ、この小説はやはりYAなのだなあ、と実感しましたね。多少の毒とクセがあるハナシだけれど、アザミの言葉に作者サンの若い読者へのメッセージが込められていると見ました。巧いです!!
 いやいや、桜庭ワールドを堪能させていただきました。で、なにより連綿と続く「読書クラブ」OGのたまり場がナント!! 中野ブロードウェイにあるという設定に一番驚きましたね!!
 中野……実家だし……ブロードウェイよく行くし。← ど~でもいいが。確かに雑多でカオスでサブカル的で……まさにぴったりの場所だと思いました。ここにも作者サンのセンスの良さを感じてしまいましたね。

 お嬢様学園の歴史の中で暗躍する「読書クラブ」。その活動を通して、時代を超越し活写される乙女たち。なんだか元気もらえる1冊でした。面白い!!


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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 桜庭一樹
* Comment : (8) * Trackback : (1) |

コントかと * by igaiga
あたしもコントかと思いました(笑)
GOSICK以外で初めて読んだ桜庭作品だったので少なからず衝撃が・・・(笑)
でも面白かったですね~。

* by ひいち
桜庭さんの本を読んで「これって・・・?」と絶句した本があります。
「製鉄天使」(笑)惺さん読んだ事あるかなぁ?
この、本もそうなのかなー?
でも、面白くよめそうだなー♪

Re: igaiga 様☆ * by 惺
こんにちはーヽ(^。^)ノ
> あたしもコントかと思いました(笑)
ホント! 最初、マジに読んでいた自分が途中からバカバカしくなってきたという…。

> GOSICK以外で初めて読んだ桜庭作品だったので少なからず衝撃が・・・(笑)
おおッ☆ それはあまりにもギャップがありすぎですよね。
「赤朽葉家~」もコレと似たようなカンジだったので、
自分的には少し免疫ありましたが、それでもギョッとしたのは確かww

> でも面白かったですね~。
激しく同意!!
一気に読まされてしまうのは一体どうしてなんだろう??
コメント頂いた上に、TBもありがとうございました☆

Re: ひいち様☆ * by 惺
こんにちはー☆
> 桜庭さんの本を読んで「これって・・・?」と絶句した本があります。
> 「製鉄天使」(笑)惺さん読んだ事あるかなぁ?
元ネタの「赤朽葉家の伝説」なら読みました!
ヤンキー…というか、レディースのハナシでは?
アレもかなりハチャメチャな設定とキャラだったような…。

> この、本もそうなのかなー?
似てます~ww
最初え?え?何何?コレ? …の世界です。

> でも、面白くよめそうだなー♪
うんうん、大変面白く読めました。
さすがの桜庭一樹!! といった印象。ちょっとホロッとくるし。
異色作といっていいかもー♪

* by 塩枝
桜庭さんだ!
ずっと興味あったんですが…おもしろそうですねw
赤朽葉家~はよんだことあるのですが、あれと同じ衝撃…うーん、楽しみです^^

そうそう、ツイッター、フォローさせていただきました
突然@はなんか恥ずかしくてこちらで報告させていただきますw

Re: 塩枝 様☆ * by 惺
こんばんは!
なんかもう爆笑とくすくす笑いの連続でした!
かなりクセある作品なので…自分は面白く読めたけど、
苦手な人はダメかも的な。
お試しあれ~☆

> そうそう、ツイッター、フォローさせていただきました
> 突然@はなんか恥ずかしくてこちらで報告させていただきますw
ありがとうございます~!!
リフォローさせていただきました。
これからもヨロシクお願いいたします☆

こんばんは! * by 本読み人M
>このハナシってもしかしてギャグなのでは…? と思ってしまいました。
ええ~?桜庭作品=ドロドロ、のイメージが根付いてしまった私には想像もつきません!
(ほぼ『私の男』のイメージですが…)
しかし共学出身の私にとって、女子校というのは男子校と同じくらい謎に満ちた空間v-353
気になる~!読書リスト入り決定です!!


Re: 本読み人M 様☆ * by 惺
こんばんは☆
> ええ~?桜庭作品=ドロドロ、のイメージが根付いてしまった私には想像もつきません!
> (ほぼ『私の男』のイメージですが…)
マジメな顔をしてギャグを飛ばす…と言えばいいのかなあ。
igaigaサンもコントだと思った! と仰っているので、そのセンのハナシです。
読めばきっとわかります☆

> しかし共学出身の私にとって、女子校というのは男子校と同じくらい謎に満ちた空間v-353
いやいや、実は自分は女子校出身なんですけどね…、
こんなカンジじゃまったくありません。
男子の目がないからやりたい放題でした。ガサツ者が多いですヨ。自分もそのうちの1人。

> 気になる~!読書リスト入り決定です!!
ぜひぜひ!

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2011/07/04 08:53  igaigaの徒然読書ブログ
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