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個別記事の管理2011-07-13 (Wed)

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ファウスト(下) (講談社文芸文庫)ファウスト(下) (講談社文芸文庫)
(2003/02/10)
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ

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 やっと借りれた! 待ちに待っていた下巻。以下BOOKデータベースより内容。

4人来るのが見えたが帰って行ったのは3人
何やら困難とかいう言葉が聞こえ――
それに合せて追いかけた言葉は死……。
悪魔に魂を売り渡して超人的な力を手に入れたファウストは、権謀渦巻くドイツ宮廷からギリシャの神話世界へ、さらには生命の始原に向かい旅立つが……。


 もう豪華絢爛と言った様相でした。上巻は永遠の恋人グレートヒェンとの悲劇的結末で終わっていましたが、下巻はまったく展開の違った悲劇第Ⅱ部・第一幕から第五幕といった構成で始まります。
 ここからが悪魔メフィストーフェレスとファウストの冒険の真骨頂というべきか。

第一幕
 とある皇帝の臣下として生きることとなったファウストとメフィスト。国の困窮の打開策を提案したり、ギリシア神話で有名なヘレネーとパリスの霊を呼び出したりとその活躍は八面六臂。そこでファウストは呼び出したヘレネーに一目ボレ。彼女に触れた瞬間爆発をして気を失ってしまう。
第二幕
 舞台はかつてのファウストの書斎へ。そこで弟子だったヴァーグナーが人造人間・ホムンクルス創造に成功しており、覚醒したファウストとメフィストはそのホムンクルスと共にヘレネーを探しに時空を超えてギリシアの古典的ヴァルプルギスの夜へと飛び発つ。この第二章のラストがかなり自分には印象的で、風・火・水・地の各精霊達の賛歌で締めくくられる。
第三幕
 舞台は一転してギリシア世界に。メフィストの変装と画策によって生け贄となるはずだったヘレネーを無事ファウストの許に差し向ける。ついに結ばれたファウストとヘレネー。2人は「詩」の象徴である(ここらへんが自分的には謎な部分)オイフォーリンをもうけるが、ふとしたことで彼とヘレネーを亡くしてしまう。再び新たな人生へと旅立つファウスト。
第四幕
 第一幕での国家の再建を描いた一幕。メフィストの幻術の助けもあって戦争に勝利した国の再建事業に取り組むファウスト。皇帝から土地を頂く。
第五幕
 ファウストは国政に参画し、新たな「自由の土地」を開拓するという大事業を推進させていくが、メフィストとのすれ違いが顕著に。
 しかし、ファウストの内面の充実は計り知れず、「憂愁」が彼を誘惑するが取り合わなかったために盲目にさせられてしまう。がしかし、ようやく地上において満足する生活を得たファウストは幸福のうちに絶命する。メフィストは最初の契約通りに彼の魂を奪おうとするが、そこに天使の軍勢が現れ薔薇の花びらによって、ついに悪魔である彼も撃退される。ファウストの魂はかつての恋人グレートフェンによってようやく救済される。

 こうやってまとめてみて、やはり壮大な戯曲だったのだなとつくづく思いましたね。登場するキャラクターは総勢何人になることやら。悪魔に天使、ギリシア神話の神々に精霊、人造人間……等々、作者ゲーテの博識と知性に驚くばかり。
 人間と悪魔との契約とその人生の旅と漂泊の一大叙事詩。「神曲」と相通じるものを感じたりして。しかし、こちらの方がかなり読みやすく劇的だなと。特に印象的なのが、ラストのメフィストーフェレスの最期。天使の軍勢が散らす薔薇の花びらで死んでゆく──というドラマティックな悪魔の終焉にもうため息モノ。
 自分は急ぎ足で読んでしまいましたが、ぜひとももう一度じっくりと時間をかけて堪能したい古典の名作。
 特にメフィストーフェレスなんかいろいろなメディアに今でも登場するし(有名ドコロでは青エクかな~)。オリジナルは一体どんなカンジよ? と知っておくのもいいかと。
 ファウストもメフィストも一筋縄ではいかない強烈な個性の持ち主。そういう部分でも現代でも読み継がれ愛される1冊なのかもね。大変面白かったです。


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Theme : 海外小説・翻訳本 * Genre : 小説・文学 * Category : ゲーテ
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

♪時間よ止まれ~YAZAWA * by nao
文学作品というより、壮大なファンタジー映画の脚本か(ハリウッド3D大作)?
コレは悲劇・・なのであろうか?(第一部はともかくも)・・よくわからんです。
最後は人間側の反則勝ちな感じで・・。出し抜かれたメフィスト星人・・
(一方的な契約不履行、裁判すりゃ勝てるぞメフィスト星人!)
お持ち帰りもできずで、もう踏んだり蹴ったりなのでした・・。

ところでG爺、この第二部では、もう主人公ファウストに興味を失くしていたのでは?、
一応の思想的な物語の側面は認められるけれども、
G爺は物語進行の手綱を離し、神話世界(オールキャストの登場人物)にどっぷり浸って、
思う存分愉しんでいたのだと思う(その軌跡もまた思想と言えるのかも知れませんが・・)。
薔薇(愛の炎?)に焼かれる(?)メフィスト星人・・
80も越えて、よくこんな場面思いついたもんですなぁ。

Re: nao 様☆ * by 惺
こんばんは☆
> 文学作品というより、壮大なファンタジー映画の脚本か(ハリウッド3D大作)?
> コレは悲劇・・なのであろうか?(第一部はともかくも)・・よくわからんです。
> 最後は人間側の反則勝ちな感じで・・。出し抜かれたメフィスト星人・・
> (一方的な契約不履行、裁判すりゃ勝てるぞメフィスト星人!)
> お持ち帰りもできずで、もう踏んだり蹴ったりなのでした・・。
わはは!
どれもものすご~く的確なご意見!!
「悲劇」はメフィストさんにとってなんですよ!!

> 最後は人間側の反則勝ちな感じで・・。出し抜かれたメフィスト星人・・ ←まさに悲劇!

ファンタジー映画の脚本!!! 言えてます~!
ミュージカルと言ってもいいですよね。

> ところでG爺、この第二部では、もう主人公ファウストに興味を失くしていたのでは?、
> 一応の思想的な物語の側面は認められるけれども、
> G爺は物語進行の手綱を離し、神話世界(オールキャストの登場人物)にどっぷり浸って、
> 思う存分愉しんでいたのだと思う(その軌跡もまた思想と言えるのかも知れませんが・・)。
うんうん、ファウストだんだん陰薄くなっていくし。
あれだけワキ役に力入れていれば、仕方ないような…(>_<)

> 薔薇(愛の炎?)に焼かれる(?)メフィスト星人・・
> 80も越えて、よくこんな場面思いついたもんですなぁ。
意外とロマンティスト?
ボケてるヒマないですね。
自分的にとっても楽しめた作品でした。やっぱ名作ですね♪
コメントありがとうございました☆

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