08≪ 2017/09 ≫10
123456789101112131415161718192021222324252627282930
個別記事の管理-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
* Category : スポンサー広告
|
個別記事の管理2011-07-24 (Sun)

ご訪問ありがとうございます☆

宇宙のみなしご (角川文庫)宇宙のみなしご (角川文庫)
(2010/06/25)
森 絵都

商品詳細を見る

 自分はやっぱり森絵都の児童文学好きです。以前から気になっていた作品。やっと読めた。以下BOOKデータベースより内容。

あなたと手をつなぐ人がきっと、いる。
真夜中の屋根のぼりは、陽子・リン姉弟のとっておきの秘密の遊びだった。やがて、思いがけない仲間がくわわって……。


 面白くて一気読みでした。主人公は未熟児で生まれたけれど、そんな過去はなんのその。元気で活発な少女・陽子。その彼女の良き理解者であり、一つ下の弟でもあるリン。この2人の姉弟がとってもほのぼのしていて読んでいて羨ましかった!! 特に弟のリンは勝気な陽子とは正反対の性格。おっとりしていて包容力ありそうで。それでいて、根っこの部分は陽子と共通の魂を持っている。

そ んな2人は退屈が大嫌い。常に何か遊びと刺激を求めて好奇心・探究心共に旺盛。両親は仕事が忙しくて不在がちなのを良いことに、2人が見つけた究極の遊びが「夜中に屋根にのぼること」。
 そんなちょっとドキドキの共通の秘密をもった2人の前に、さらに2人の変わった仲間が増えて……。
 1人はリンの誘いで陸上部に入部した七瀬。引っ込み思案な彼女はなんとか自分の性格を変えたくて悩んでいる少女。陸上部に入ったのも自分をなんとかして変えたいと思ったから。
 そしてもう一人は陽子のクラスメイトでなんだか影が薄い通称・キオスク。クラスの皆からは煙たがられていて、唯一相手をしているのが陽子。
 その2人がひょんなことから陽子とリンの秘密の遊び──一緒に屋根にのぼることによってそれまでの自分とは何か違う自分を発見してゆく。

 思春期真っ只中の難しい年頃の子供たち。学校生活でのしがらみや葛藤で閉塞感を覚えていた4人は非日常の体験──屋根をのぼることによって、自身の胸の奥でくすぶっていた複雑な想いを発散し、友人に吐露してゆく。それで生まれる新たな友情。それぞれの子供たちの個性も豊かで、その年頃の心理が何故こんなに理解できるの? と驚くくらい詳細に描写されていて、やっぱり巧いなあと思ってしまう。

 自分的に一番印象に残っているのがラスト。四人でさえない他人の家の屋根にのぼりながら、今は辞めてしまった元・担任の言葉をしみじみと語るシーン。

ぼくたちはみな宇宙のみなしごだから、宇宙の闇にのみこまれないように、自分の力できらきら輝かないといけないんだよ。

 この台詞に参りましたね。他人にながされることなく、自分の意志を持つこと。どんなに日常生活が辛くても立ち向かってゆく勇気を持つこと。そんな意味がこの台詞にこめられているのかなあと。さらにこんな言葉も。

 頭と体の使い方次第で、この世界はどんなに明るいものにも、さみしいものにもなるのだ。

 これはさまざまな遊びを体験した末に陽子が悟る、宇宙に飲み込まれない方法なのだそうだ。
 これは大人にも言えることだな、と。ココロの持ちようでもの事良くも悪くもなる、という意味でもあるのでは?
 児童書だけれど、子供が読むだけではもったいない。生きにくい世の中をどうやって巧く生き抜いてゆくか? そのヒントを作者サンは子供たちに与えているように思えましたね。

 数々の賞を受賞した作品。納得の内容でした。大人が読んでも充分面白い作品だと思います。


blogram投票ボタンにほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ人気ブログランキングへ
☆いつも応援ありがとうございます☆
関連記事
Theme : 児童書 * Genre : 本・雑誌 * Category : 森絵都
* Comment : (1) * Trackback : (0) |

拍手コメお礼☆ * by 惺
嬉しいコメントありがとうございます!
この作品、森絵都のお得意モノ?っていうカンジですよね。
ぜひぜひ再読おススメします~☆
ご訪問&コメント本当にありがとうございました(●^o^●)

コメント







管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。