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個別記事の管理2011-07-26 (Tue)

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ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス)
(1984/05)
J.D.サリンジャー

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 ある日突然読みたくなって購入した本(そうことってないですか?)。あまりにも有名な作品ですが自分は今回初めて読みました。以下ウィキより内容。

大戦後間もなくのアメリカを舞台に、主人公のホールデン・コールフィールドが3校目に当たるボーディングスクールを成績不振で退学させられたことをきっかけに寮を飛び出し、実家に帰るまでニューヨークを放浪する3日間の話。

 あらすじとしてはこんなカンジ。読んでみるとなるほどこれといったハナシではないんですよね。
 主人公・ホールデンがまた超個性的。疎外感・劣等感を抱いたいわゆる落ちこぼれ少年。常に社会と人生を斜に構えた見方をしている、ある意味ひねたイヤなヤツ。
 文体も彼の一人称他人語りかけの上かなり砕けた表現なので、当時(作品発表が1950年代)の少年の心情を描いた一種の風俗作品かなと思って読みました。

 このホールデン少年、とにかく厭世的で悲観的。
 人に対しても事象に対しても、とにかく自分と関わる何ごとに対しても不満と文句を並べないと気が済まない人物。それがその年代特有のモノ、大人への階段昇る途中の通過儀礼なのだとしても、う~ん、なんだかなあ……と自分的にはイマイチ納得できず。
 酒にタバコに外泊に女遊び(かろうじてたいしたコトはできないんだけど)。クスリ以外のとりあえず全てのコトに手を出して失敗したり楽しんだり……と、苦くイタい青春を謳歌しているなあ……という印象もなきにしもあらず、なんですが。

 冒頭とラストでもチラッと触れているのですが、彼は実は病んでいたのかなあ。自分は読みが浅くてなかなか断言できないんですが、学校を3度も変わったり勉学に集中できなかったり、対人にあまり適応が巧くないというと、軽度の学習障害その他も疑ってしまったり。
 となると、若者特有の一過性の社会への反抗物語という読み方とは別に、病んだ少年の物語として読んだ方が深みを増すのか?とも思ってしまったり。

 酒やタバコでいきがってはいるけれど、ギリギリ限界のトコロまで追い込まれると、ホールデン少年はよく泣いてしまうんですな。やはりココがまだお子様なトコロ。純な心をずっと隠し続けていて、本当の自分をさらけ出すことのできるのが唯一妹・フィービーに対してだけ。
 このフィービーという少女がまた賢くて、迷走し続ける兄に向って鋭い言葉を投げかけ、それに対してホールデン少年が「僕はライ麦畑の捕まえ役になりたい」と答えるシーンが今作の白眉かと。
 彼の唯一にして最大の理解者でもあり、共通の純粋な魂を持つこのフィービーの登場によって、ホールデンの迷える青春と葛藤の漂泊にピリオドが打たれる……といったラストのようですが、やはり自分には病んだ妹萌え(こういう説もあるらしい)少年の、複雑な深層心理を描いた作品、としか読めなかったですね。
 この作品に共感するにはかなりトシを食ってしまっていた……ということでしょうか(泣)。
 想像していた内容(もっとスカッとした青春小説)と違っていたので、そういう意味ではかなり衝撃的でした。


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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : サリンジャー
* Comment : (14) * Trackback : (2) |

この小説… * by 読書系女子
ライ麦畑…っていろいろイワクありの小説らしいですよね。読んだことないんですが…
読んでみよっかなぁ~ある日突然w

* by まいまい
懐かしいのでついコメントしちゃったりしますが、
遠い昔に読んだきりなのでいいかげんなところがあってもお許しください。
(いや村上訳でも読んだかも(^^;))

ホールデンって表面は不良少年みたいですけど、
ものすごくピュアな人物として描かれてますよね。
あんまり純粋すぎると社会の中で暮らすだけで
傷だらけになっちゃうのかな・・っていう印象をもちました。
この人の救いは本当に小さな妹、フィービーしかいない。
あまり救われた感じがしません。純粋と病気は紙一重ですかね。

サリンジャーの別の作品も、ピリピリと神経症にかかっているような雰囲気で、
「俗物」と接してているだけで傷ついていく様が痛いようでした。

Re: 読書系女子様☆ * by 惺
こんばんはー(●^o^●)
> ライ麦畑…っていろいろイワクありの小説らしいですよね。読んだことないんですが…
イワクあり…どんなイワクなんだろう?
ものすごく気になる気になる!!

> 読んでみよっかなぁ~ある日突然w
読んでみてーある日突然発作のように ← 自分がそうだった、なぜかw

Re: まいまい様☆ * by 惺
こんばんは☆
> 懐かしいのでついコメントしちゃったりしますが、
> 遠い昔に読んだきりなのでいいかげんなところがあってもお許しください。
> (いや村上訳でも読んだかも(^^;))
いやいやいや、もうもう嬉しいす☆

> ホールデンって表面は不良少年みたいですけど、
> ものすごくピュアな人物として描かれてますよね。
> あんまり純粋すぎると社会の中で暮らすだけで
> 傷だらけになっちゃうのかな・・っていう印象をもちました。
> この人の救いは本当に小さな妹、フィービーしかいない。
> あまり救われた感じがしません。純粋と病気は紙一重ですかね。
読んでいてこの少年、生きづらいだろうなーって思っちゃいました。
「異邦人」のムルソーにも似たカンジがして。
でもホールデンは唯一の拠り所としての妹がいたから
ある意味救われて良かったかなと。
純粋すぎると病みやすいのかも…。

> サリンジャーの別の作品も、ピリピリと神経症にかかっているような雰囲気で、
> 「俗物」と接してているだけで傷ついていく様が痛いようでした。
そうなんだ!
今作が初めてだったので。他の作品も似たカンジなんだ。
ものすごいスカッと青春モノを想像していたので
良い意味で覆されましたねー☆

真偽はわかりませんが… * by 読書系女子
http://bogusne.ws/article/120716547.html
こんなサイトもあるんです・・・
ホントのところはどうなのかなぁ。。。
読んでないからなんとも言えないのですが。

ライ麦畑 * by 風竜胆
これは、本当によく分からない本ですね。
この間、テレビでジョンレノンの事件についてやっていましたが、この本も紹介されていました。

Re: 読書系女子様☆ * by 惺
こんばんは!
記事あげる前にこの作品と作者サンをウィキで調べたんですが…。
やはり続編騒動はちょろっと記載されてましたね。
サイトの内容に言及することはできませんが
作者としてはやっぱ「他人が自作の続編を書く」という部分には抵抗があるのかと。
ま、なんにしろ話題作であり有名作であることには違いないですね~。
ハナシのネタとして読むのにはいいのかも☆

Re: 風竜胆様☆ * by 惺
こんばんは!
> これは、本当によく分からない本ですね。
> この間、テレビでジョンレノンの事件についてやっていましたが、この本も紹介されていました。
ま、いろいろと話題作ということで。
自分はもっと爽やか感動作を想像していたので、
まったく違う内容だったことにショックでした(>_<)
いつもTBありがとうございます。
自分も今からさせていただきます☆

* by ひいち
あぁ。そうそうそう!全体的にもやーっとはしていたかも。
でも、当時は結構考えさせられる本だわー!
なんて思ったのよねー(笑)
高校生の時だったかなぁ~。

今、読んだら、ホールデン少年に
「シャキットしろー!!」って思うかも(笑)
読み時ってあるのかも知れないね(^^)

Re: ひいち様☆ * by 惺
こんばんは!
> 今、読んだら、ホールデン少年に
> 「シャキットしろー!!」って思うかも(笑)
> 読み時ってあるのかも知れないね(^^)
病んだ少年が主人公だったので
あまりの予想外な内容にビックリでした!
「読み時」って必ずあると思う。
もっと若い時に読んでいたらもっと感動してたのかも☆

しつこくてスミマセン * by まいまい
書き忘れたことがあって・・
サリンジャーお読みになるなら,
「ナイン・ストーリーズ」の中の
「A Perfect Day for Bananafish」を。

不可解な短編ですが,「ライ麦・・」と通じるところがあるような気もするし,
「BANANAFISH」の話は,ここからイメージを得ているんでしょうから。
「戦争」って人を内部からも崩壊させるものなのだと思います。
↑これはちょっと話からは飛躍しすぎの感想かな(笑)

Re: まいまい様☆ * by 惺
こんにちは!
> 書き忘れたことがあって・・
> サリンジャーお読みになるなら,
> 「ナイン・ストーリーズ」の中の
> 「A Perfect Day for Bananafish」を。
以前自分のBANANA FISHの記事でおっしゃっていた作品が
こちらなんですねー☆

> 不可解な短編ですが,「ライ麦・・」と通じるところがあるような気もするし,
> 「BANANAFISH」の話は,ここからイメージを得ているんでしょうから。
> 「戦争」って人を内部からも崩壊させるものなのだと思います。
興味深いですね。「ナイン・ストーリーズ」チェックします。
情報ありがとうございました!

ああ、これも… * by キヨハラ
惺さんが、丁寧に解説をなさっているのに、みじんも内容を思い出せません。
また、読んでみようという気になりましたが、
「作品に共感するにはかなりトシを食ってしまっていた」って、なりそうです。異邦人の再読がそうだったことを思い起こすと。

う~ん、でももう一度読んでみたい。

Re: キヨハラ様☆ * by 惺
こんばんは☆
皆さん、既に読んでいらっしゃるんですねー!
スゴイなあ。
自分なんか今読んでいるからなんとか内容わかるものの、
学生時代とかに読んでいたらまーったく理解不可能だったかも。
とてもクセのある作品ですよね。
自分的にはそんなに感動しなかったのですけど、
読み継がれているということはやはり名作なんでしょうね。
気持ち新たに再読もアリかもですね~☆

コメント







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