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個別記事の管理2011-08-23 (Tue)

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吉屋信子集 生霊―文豪怪談傑作選 (ちくま文庫)吉屋信子集 生霊―文豪怪談傑作選 (ちくま文庫)
(2006/09)
吉屋 信子

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 吉屋信子、好きです。人それぞれ好みがあるとは思いますが、一度読むとあの格調高く精緻な筆致の文章に病みつきになります。以下BOOKデータベースより内容。

小女小説から家庭小説、歴史小説まで不朽の名作を数多く遺した吉屋信子は、戦後の一時期、憑かれたように怪談風短篇の筆を執った。
分身の恐怖と恍惚、霊となって故郷をめざす兵士、老いてなお艶やかな媼の幻影、内なる魔に駆られ数奇な運命をたどる麗人たち…作者みずから「世にも不思議な物語」と呼ぶ異色短篇の数々は、読者をして物語の豊饒に酔わしめるであろう。文庫初収録作品、多数。


 面白かったです! 初期の少女小説とはがらりと変わった作風とテーマで楽しめました。「怪談傑作集」と銘打たれてしいますが、どちらかというと幻想文学集といった印象でした。中でも印象に残った作品をいくつか。

生霊
 第二次大戦後、シベリアから復員してきた菊治の身に起こった怪異譚。
 高原の今は誰も利用していない別荘に住みついた彼がその別荘の所有者の亡き夫と間違われる。単なる酷似ゆえの錯覚か、それとも菊治は所有者の亡くなった夫の分身だったのか?
生死
 これも復員兵をテーマに。。
 フィリピンで戦闘中のとある日本兵。過酷な任務で自決をしようとした彼の幻想譚。
 霊魂だけが復員してきたと思いきや、実は死にきれずに命からがら日本へ、わが家へと帰還。と同時に知る、同じ復員兵である従兄弟の悪事。ちょっとしたサスペンス仕立てとなっていたラストが秀逸。
誰かが私に似ている
 人生の折節に自分ではない「誰か」に間違われるヒロイン。その見ず知らずの「誰か」に感化されて己の人生も変化してゆく──という、これもスリリングな一編。
宴会
 主人公が出席したとある宴席。独り早々と座敷で待つ間に現れた一人の老女将。その彼女が語る、誰も知らない主人公の父親の秘密。
そして誰もが知らないと言う、その老女将の正体は?
海潮音
 発作のように人生のある一時に盗癖を発症する美貌の青年。
 冷酷で感情に乏しい彼が激しく欲した聖女にも等しい女性との末路。タイトルと作品の内容がものすごくマッチした一作。

 どの作品も格調高い。以前読了した一連の少女小説とは一線を画した、こちらもそれぞれ趣のある短篇ぞろい。
 やはり非凡の才能を持った作家なのだな、ということを改めて思い知らされた稀有で貴重な作品でした。


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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 吉屋信子
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

お信ちゃん、憑かれる * by nao
吉屋信子と怪談(!?)・・ちょっと新鮮。
こういう本が出ていたのでありますか・・気になります。
(もともと、お信ちゃんの作品に詳しくないのでありますが・・・。
 中原淳一のあのぱっちり目の無垢少女は不在かぁ<意味不明>)。
読む時期(時季)として、やはり今が最適でありましょう・・
が、図書館にはない模様・・困った。

Re: nao 様☆ * by 惺
こんばんは☆
> 吉屋信子と怪談(!?)・・ちょっと新鮮。
でしょ? 猛烈に惹かれて買ってしまいました。

>  中原淳一のあのぱっちり目の無垢少女は不在かぁ<意味不明>)。
そうなんです…今回は不在。ショック(>_<)

> 読む時期(時季)として、やはり今が最適でありましょう・・
> が、図書館にはない模様・・困った。
あまりの暑さにねー、もうコレしかないっと。
吉屋信子の他にも有名な文豪サンのシリーズだったような気がします。
文豪の皆さん、結構怪談好きなのね、としみじみ。

コメント







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