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個別記事の管理2011-09-21 (Wed)


夏の夜の夢・あらし (新潮文庫)夏の夜の夢・あらし (新潮文庫)
(1971/07)
シェイクスピア

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 先日黄色いお店に行って見つけた1冊。状態も良い上に105円だったので、即購入! 以下文庫裏表紙よりあらすじ。

妖精の王とその后の喧嘩に巻き込まれ、さらに茶目な小妖精パックが惚れ草を誤用したために、思いがけない食い違いの生じた恋人たち。
妖精と人間が展開する詩情豊かな幻想喜劇『夏の夜の夢』。
ほかに、奸悪な弟に領地を奪われ、娘ミランダと共に絶海の孤島に漂着したミラノ公プロスペローは、魔法の力を究め弟の船を難破させたが……シェイクスピア最後の傑作『あらし』を収める。

 シェイクスピアの喜劇って初めて読みましたが、悲劇とはまったく違った印象!←あたりまえ。
 喜劇というと、ドタバタコメディーを連想するけれど、今作は2作とも幻想喜劇といった印象。なぜなら、「妖精」が重要キャラになっているからね。

夏の夜の夢
 とってもわかりやすかった! 妖精パックの魅力全開で。
 妖精王・オーベロンと女王・タイターニアの犬も食わない夫婦喧嘩のとばっちりを受けた、人間界の2組のカップル。
 妖精パックがオーベロンから依頼されて、2組のカップルのうちの一人にまちがって惚れ草を与えてしまったのだから、もう大変!!
 登場キャラたちの面白可笑しい受難?の数々が読んでいて楽しい。 恋人が惚れ草のせいで別のカップルの相手に浮気してしまったり……と、もう混戦状態!あわや決闘騒動となる……というところで、妖精王・オーベロンの機転で無事ハッピーエンド。
あらし
 「テンペスト」というタイトルが一般的ですよね。
 これは……人間関係が込み入っていてややこしくて、自分的に読むの辛かったです~。
 弟の陰謀で領地を奪われ島流しに遭ってしまった主人公・プロスペローの一種の復讐譚。
 冒頭の嵐に巻き込まれる船のシーンからして一気に作品世界に引き込まれる!! その嵐も実はプロスペローと、彼の大切な相棒である妖精エ―リアルが仕組んだもの。
 紆余曲折あって、プロスペローは自分に酷い仕打ちをした弟の罪を全て赦すのだけど、その時の心情を語る言葉が印象的。

大事なのは道を行うことであって、怨みを霽らす事ではない


 プロスペローの心に吹きすさび荒れ狂っていた嵐は今まさに静まり、穏やかさを取り戻す。この心情の吐露の描写が秀逸。
 で、このプロスペローとエ―リアルの固い絆で結ばれたコンビがまた最高! なのでラスト、事を成就したプロスペローが、ようやくエ―リアルを自分から解放してあげるシーンが余計に悲しかった。

 シェイクスピア最後の作品ということで。最後の最後、「自分を自由にしてくれるのは観客の皆さまなので、たくさんの拍手をもってこの身の枷を取り除いて欲しい」と、彼の分身ともいえるプロスペローに語らせるエピローグがぐっと胸に迫りましたねー。 
 演劇の世界から心おきなく引退したいというシェイクスピアの洒落た演出を見た思いがしました。


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