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個別記事の管理2011-09-29 (Thu)

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舟を編む舟を編む
(2011/09/17)
三浦 しをん

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 三浦しをんの新作。書店で大大的に平積みされていたのでついつい購入してしまいました。以下BOOKデータベースより内容。

玄武書房に勤める馬締光也は営業部では変人として持て余されていたが、新しい辞書『大渡海』編纂メンバーとして辞書編集部に迎えられる。
個性的な面々の中で、馬締は辞書の世界に没頭する。言葉という絆を得て、彼らの人生が優しく編み上げられていく。しかし、問題が山積みの辞書編集部。果たして『大渡海』は完成するのか──。
言葉への敬意、不完全な人間たちへの愛おしさを謳いあげる三浦しをんの最新長編小説。


 三浦しをんの作品て限りなく和風ですよね。今作のテーマは「辞書」ということで、その和風さ加減はハンパないはずなんですが、だからといって堅苦しくない。なんといっても登場するキャラ達が個性豊かで面白すぎるから!

 玄武書房が推進する新辞書「大渡海」発行プロジェクト。
 その中枢である辞書編集部に所属する定年間近のベテラン編集者・荒木。その彼の後継者を探すべくスカウトしたのが、営業部にいた馬締。その馬締は言葉に対して天性の才能を持つ一風変わった個性の持ち主。そして、2人の橋渡しをしたのが辞書編集部所属のチャラ男・西岡。そして、彼等のバックに控えるのが日本語研究に人生を捧げる老学者・松本。
 この4人の男子達による、新辞書「大渡海」発行までの歴史を描いた、ちょっとした年代記のような展開。歴史感じさせます。

 テイストとしては、「星間商事株式会社社史編纂室」と似ているかも。
 社内でも隔絶された部署における社員達の奮闘と葛藤を描いたところがね、とても似ているなと。しかし、今作の方がより本格的で緻密。
 特に辞書編集の過程と苦労。普段知ることがあまりないので、読んでいてとても興味深かった。と同時に、作者サンの言葉に対する知識と造詣の深さに改めて感服したのも確か。
 各キャラクター達の、「大渡海」に対する情熱と愛情。発行するまでに10年以上も費やしてなお衰えない編集意欲。編集部の面々は移り変わっていくのだけれど、新しく配属された誰もが馬締の特異なキャラクターと言葉に対する並々ならぬ愛情に感化されてゆく過程の描写も面白い。

 で、作者サンお得意のちょっとしたBL的な展開もさらりとあったりして。
 のちに営業部へと異動になってしまったチャラ男・西岡の、馬締に対する嫉妬とも友情ともつかない複雑な感情抱くところが読ませます。世間からズレている馬締のことをあれこれ心配し彼を護るために、いずれ配属されるであろう後任に詳細なマニュアルを残して去っていくところがね、もうカッコ良いというか。
 今の時代に即した新しい辞書を作るために、「男女」の定義に関して作者サン独自の見解をキャラクター達に語らせているあたりも巧いなと思った。

 後半に登場する、女性誌からの移動組・岸辺もまた魅力的なキャラで笑わせる。
 「大渡海」の影の功労者であった松本と、この岸辺の対比もまた巧い。新旧キャラの世代交代といった印象受けましたね。
 扱っているテーマはものすごく重厚であり、本格的。ともすれば敬遠しがちな話になりがちなのに、魅力的なキャラクター設定と、その配置で楽しく一気に読ませてしまういつもながらの手腕に脱帽でした。


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Theme : 新刊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 三浦しをん
* Comment : (4) * Trackback : (2) |

しをんさん * by ゆう
惺さん、こんにちは。新刊情報早くて嬉しいです♪面白そうな本ですね。知りませんでしたが、読みたくなりました。
しをんさん、BL要素入ってますよね。前は、こっちのカラーがもっと出てて個性的でいいなぁと思ってたのですが、ここ数年、すっかり読みやすく一般受けしやすい文体になって、ちょっと寂しい感じもあったり。
ところで、私のサイトからリンクさせていただいてもいいでしょうか。よろしくお願いします<(_ _)>

Re: ゆう様☆ * by 惺
こんばんは!
> しをんさん、BL要素入ってますよね。前は、こっちのカラーがもっと出てて個性的でいいなぁと思ってたのですが、ここ数年、すっかり読みやすく一般受けしやすい文体になって、ちょっと寂しい感じもあったり。
確かに!
エッセイではものすごいですよね(>_<)
でもやはり作品中ではぐっと抑えているのがよくわかりますww

> ところで、私のサイトからリンクさせていただいてもいいでしょうか。よろしくお願いします<(_ _)>
了解しました。こちらこそヨロシクお願いいたします。

* by 潤
惺さん、こんばんわ!
「舟を編む」読みましたー!
いやー、おもしろかったです。
辞書編纂の仕事もそうですが、言葉ってこんなにも奥深いんですね。

西岡かっこ良いですよね!!!!
最初の印象からがらりと変わりました。
いろいろ悩んで前を見据えてゆく姿は愛おしくなりました。素敵です。

TBさせて頂きました☆

Re: 潤様 ☆ * by 惺
こんばんは!
> 「舟を編む」読みましたー!
> いやー、おもしろかったです。
> 辞書編纂の仕事もそうですが、言葉ってこんなにも奥深いんですね。
いつも自分たちに馴染みないジャンルを舞台にして作品を書いてくれるので、
ホント勉強になったりする…とってもありがたい。

> 西岡かっこ良いですよね!!!!
> 最初の印象からがらりと変わりました。
> いろいろ悩んで前を見据えてゆく姿は愛おしくなりました。素敵です。
一番おいしいキャラですよね~。
もっと出番多くして、馬締と絡んでほしかったわー。

> TBさせて頂きました☆
いつもありがとうございます!

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