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個別記事の管理2011-10-17 (Mon)

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流転の子 - 最後の皇女・愛新覚羅嫮生流転の子 - 最後の皇女・愛新覚羅嫮生
(2011/08/25)
本岡 典子

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 あの中国清王朝最後の皇帝、映画「ラストエンペラー」でも有名な愛新覚羅溥儀の姪御さん、愛新覚羅嫮生(福永嫮生)さんの半生を描いた著作。以下BOOKデータベースより内容。

父は満州国皇帝・溥儀の実弟、母は日本の候爵家令嬢。
敗戦後、わずか5歳で動乱の大陸をさすらい、命からがら引き揚げてくるも―歴史的一族に生を享け、激動の日中間を生きた女性の半生を描く。


 小説も好きなんですけど、このようなバイオグラフィーも大好物です。特に好き・興味ある時代であればなおのこと。
 以前からこの満州国関連の書籍は読んでいて、この方、嫮生さんについてもあらかた知識はあったんですけれど、単体として作品が出たのはこれが初めてじゃないかな。←自分が知る限りにおいて。
 母親は華族出身、父親は満州国皇帝・溥儀の弟。どちらに転んでもその出自は貴く、ある意味歴史的存在。そのような星の下に生まれてきた嫮生さんの波乱万丈の一生を詳細に追ったのがこの著作。

 嫮生さんが生まれる以前。清王朝の終焉から満州国建国までの歴史的背景から、母親である嵯峨浩さんと愛新覚羅溥傑さんとのなれそめ。そして日本の敗戦によって満州国が解体し、想像を絶する中国国内の放浪の旅。
 などなど、幼少時の嫮生さんがいかに数奇な運命をたどって過酷な体験をしてきたのかがすんなりと理解できる。
 命からがら帰国できたけれど戦犯である父親とは離ればなれ、二歳年上の姉・慧生さんを不慮の事故で亡くしてしまう──など、帰国してからも数々の不運が襲いかかる。
 まるで小説を読んでいるようなその劇的人生。

 前半はどちらかというと嫮生さんの周囲の人々の歴史を追うのに終始。後半からはやっと彼女自身の記述となってかなり興味深かった。
 父親である溥傑さんが、中国での改造教育を終えようやく親子が再会できると知った時の素直な感想。日本に住むか中国に住むか。迷い逡巡する姿。
 幼い頃に中国で過酷な体験をした苦い思い出が結局は日本国籍取得の動機となった──という心情の吐露が読んでいて辛かった。

中国で歴史的な一族の末裔として生きる道ではなく、「普通に平凡に生きる幸せ」を求め……(略)


 という一文がとても印象に残った。
 日本人と結婚して、結局は愛新覚羅姓を受け継ぐことのなかった嫮生さん。しかしながら、正統な清王朝末裔として、その名を残したいという願いにとても共感できた。
 以前TVでこの方の番組を放送していて偶然それを観たのだけど、ご本人はとてもおっとりした優しげな方。けれどその内面はとてもしっかりした芯の通った女性なのだなとこの書籍を読んで思いましたね。読み応えあった1冊でした。


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