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個別記事の管理2010-03-27 (Sat)

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新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)新釈 走れメロス 他四篇 (祥伝社文庫 も 10-1)
(2009/10/15)
森見 登美彦

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 装丁がものすごくほんわかしててイイです。目次の挿画もサイコーです。特に「走れメロス」のブリーフが。

「山月記」
「藪の中」
「走れメロス」
「桜の森の満開の下」
「百物語」

の5篇収録。読了して痛感したのが、オリジナルを読んでいたらもっと楽しめたのに、ということです。

「山月記」  作者お得意の和製ファンタジー仕立て。オリジナルは虎絡みらしいのですがこちらは天狗。独特の古風な語り口が幻想的な雰囲気をうまく醸し出してます。

「藪の中」  イマイチ苦しいかな~という印象。多視点描写は文句無いのですが、訴えかけるモノが何なのか良く判らなかった。

「走れメロス」  表題作のこの話がやはり一番楽しめました! オリジナルのテーマ(人間の信頼と友情の美しさ)とは真逆に突き進んでいくのか? と思いきや、ラストはバカバカしくも、うん、こういう友情もアリだよな~と思わず納得。自分的には次々と目まぐるしく移り変わる京都の街中の描写に脱帽というか、主人公と一緒に追体験したような錯覚に陥ってしまいました~。迸る疾走感に、自分はまったく走っていないのに自然と息ギレしたりして。

「桜の森の満開の下」  これは、やはりオリジナルを読んでないと判らないな~とつくづく思いました。作者サマにはめずらしく大人の男女の関係を描いてます。奥さんの掌の上で知らぬ間に転がされていた主人公の虚無感が上手く表現されているなと。

「百物語」  少し背筋がひ~んやりするハナシ。たそがれてゆく京都の街の幻想的で妖しい雰囲気の中、「森見」が見た「鹿島」は一体何者だったのか? 「山月記」と同じく和製の、こちらはダークファンタジーといった趣の1篇。

 相変わらず、詭弁論部・学祭・林檎飴・ゲリラ演劇等々、おなじみの一連のアイテムが登場して思わずニヤリ。作品の1篇1篇がそれぞれのハナシとリンクしていて、巧みな物語構成に唸ります。



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Theme : 最近読んだ本 * Genre : 本・雑誌 * Category : 森見登美彦
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

* by Friday
惺さん おじゃまします.
ブログへのコメントありがとうございました.
私の日本語がまずくて,情報が上手く伝わっていない可能性があるので,“神曲”の記事を少し手直ししました.
確認しておいていただけると嬉しいです.

では,またお伺いします.
P.S. この本も面白そうですね.是非読みたいと思いました.

Re: ようこそおいでくださいました * by 惺
> Friday様

わざわざありがとうございます! 確認させていただきました。
とても綺麗な版画書籍のレビューに思わずコメントしてしまいました。

こちらこそまたお邪魔させていただきます。

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