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個別記事の管理2011-11-01 (Tue)

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倒立する塔の殺人 (ミステリーYA!)倒立する塔の殺人 (ミステリーYA!)
(2007/11)
皆川 博子

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 ツイ友サンに薦められた1冊。お気に入り作家となった皆川博子サンのYA向きミステリー。以下BOOKデータベースより内容。

戦時中のミッションスクール。図書館の本の中にまぎれて、ひっそり置かれた美しいノート。蔓薔薇模様の囲みの中には、タイトルだけが記されている。『倒立する塔の殺人』。少女たちの間では、小説の回し書きが流行していた。ノートに出会った者は続きを書き継ぐ。手から手へと、物語はめぐり、想いもめぐる。やがてひとりの少女の不思議な死をきっかけに、物語は驚くべき結末を迎える…。
物語が物語を生み、秘められた思惑が絡み合う。万華鏡のように美しい幻想的な物語。


 想像通りの面白さでした。YA(青少年向き)というのがちょっと意外なカンジもしましたが。でもヘンにワカモノ向きにしていないところがまた魅力的。
 太平洋戦争只中での、とあるミッションスクールを舞台にした殺人事件をめぐる幻想的なミステリー。
 重要なカギを握るのが、少女達の間で書きつづられた「倒立する塔の殺人」という回覧ノートに書かれた小説。
 そこにはミッションスクールで起きた2つの殺人事件の真相が書かれていた──。

 なんといっても構成がものすごく凝っていて唸った!
 すべてが少女達の間で書きつづられた「倒立する塔の殺人」という小説の中でハナシが進行してゆくのだから面白い。
 3人の少女達が書いたそれぞれのハナシは謎が謎を呼び、誰が真犯人なのか最後までわからない。一番疑わしい人物がいるかと思えば、実はラストでどんでん返しがあったりと、最後まで飽きさせずに読ませる手腕はさすが熟練の技といったカンジです。
 一体誰が犯人で誰が探偵役なのか? それもラストで一気に判明するところがスリリング。

 作中にふんだんに散りばめられた名画の数々に名作の数々。そしてお約束のように、当時のミッションスクール特有の少女達の危うい関係も絡ませて、雰囲気抜群の乙女の世界とミステリーを巧くコラボさせてます。
 少女達にいかにもウケそうな「ローマ字占い」を、犯人へと繋がる謎解きに使っているトコロも洒落てるなと。

 で、ちょっと深読みかな。この作品ミステリーの体裁をとっているけれど、実は裏に痛烈な反戦思想が流れ、さらに急激な民主主義体制への変化を暗に批判しているのかなと思った。他者・他国に迎合しやすいこの国を少女達の姿を借りて痛烈に批判しているような気がしてならなかった。

 いつも思うことだけれど、この作者サンの硬質である意味突き放しているような文体。自分はものすごく好きです。加えて、佳嶋サンが手掛けたジャケ画もとっても素敵です。手許に置いておきたい作品ですね。文庫版が出るらしいので、即買いします!


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Theme : 推理小説・ミステリー * Genre : 本・雑誌 * Category : 皆川博子
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

* by ひいち
あ。この本。すごーっく前に読んだ事あった!
皆川さんだったのねー(^^;)
ジャケ借りした本でした(笑)

Re: ひいち様☆ * by 惺
こんばんは!
ジャケ買いしたくなる気持ちわかる!!
素敵なイラストだよねー☆
ひいちサン、ホントにいろいろな本読んでるね……スゴイ、尊敬!
自分は今さら初めて!っていう本ばかりで。
精進します~(>_<)

コメント







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