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個別記事の管理2011-11-03 (Thu)

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 深夜アニメでUN-GOというのがあるんですが……そのアニメに思いっきり影響されて読んだ作品。←単純! 以下文庫裏表紙よりあらすじ。

「人間は堕落する。義士も聖女も堕落する。それを防ぐことはできないし、防ぐことによって人を救うことはできない」
第2次世界大戦直後の混迷した社会に、戦前戦中の倫理観を明確に否定して新しい指標を示した「堕落論」は、当時の若者たちの絶大な支持を集めた。
堕ちることにより救われるという安吾の考え方は、いつの時代でも受け入れられるに違いない。
他に「恋愛論」「青春論」など、各エッセイ12篇を収める。

日本文化史観
青春論
堕落論
続堕落論
デカダン文学論
戯作者文学論
悪妻論
恋愛論
エゴイズム小論
欲望について
大阪の反逆
教祖の文学
不良少年とキリスト


 かなり……読むのに苦労しました……ヘトヘト……最初というか、とっかかりがキツかった。3篇目の「堕落論」あたりから俄然面白くなってすいすい読めたけれど。
 安易な動機で大作家の作品を読んだりするからいけないのね……と自戒しつつ、それでも中盤からはかなり面白く読めた。
 12篇あるのだけれど、自分的に白眉だったのが、「堕落論」「続堕落論」と「デカダン文学論」。
 戦中において明確で痛烈な戦争・軍部批判。特に天皇制を利用・隠れ蓑にした軍部の欺瞞を糾弾する論述にはなるほどなと。

 「デカダン文学論」においては、日本が敗戦を喫したのは不条理且つなんの根拠も持たない精神主義のためだとはっきり断言しているのがなんとも痛快。まさにその通りだと膝を打つ思い。当時の男尊女卑思想漂う家庭生活も痛烈に批判を展開。互いに同等に精神的成長を遂げることが必要だという論旨を自分は読みとった。

めいめいが各自の独特なそして誠実な生活をもとめることが人生の目的でなくて、他の何が人生の目的だろうか。
私はただ、私自身として、生きたいだけだ。


 力強いこの宣言ともとれる作者の信念に激しく共感。
 全篇において印象深く心打つ言葉と文章が散りばめられて深く考えさせられた。ラストの「不良少年とキリスト」などは、自分の歯痛をネタにしながらいつの間にか作家太宰治論へと展開してゆくその巧さに驚いた。くだけた文体とユーモアもふんだんに盛り込まれていて、こんな文章もかくのか、と目からウロコ状態。
 初・坂口安吾。エッセイから入りましたが今度は是非小説に挑戦してみたい!

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