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個別記事の管理2011-11-07 (Mon)

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金閣寺の燃やし方 (100周年書き下ろし)金閣寺の燃やし方 (100周年書き下ろし)
(2010/10/29)
酒井 順子

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 強烈なタイトルに惹かれて読了。初・酒井順子サン。なかなか愉快なエッセイを書かれる方との印象だったので、この著作もそうかな? と思いきや……。以下BOOKデータベースより内容。

二人の巨匠が見た金閣寺焼失事件。
三島由紀夫と水上勉。生い立ち、気質などことごとく対照的な二人の作家が見た金閣寺消失事件。そこから浮き上がる日本人の姿とは。

はじめに
金閣寺
母と故郷
寺と戦争
美と女
生と死
おわりに
あとがき

 もっとお気楽爆笑エッセイかと思っていたらとんでもなかったです。ガチ硬派の評論でした。
 金閣寺消失を巡る2人の作家とその著作。三島由紀夫の「金閣寺」はあまりにも有名ですけど、水上勉の「五番町夕霧楼」と「金閣寺炎上」もそうだったんですね。知りませんでした。
 内容としては、この三島由紀夫と水上勉の両作家の生い立ちを比較して、さらに金閣寺放火犯の実像と精神世界に迫ってゆくというもの。

 東京で育ち学習院から東大へ進学し農林省に勤務という、いわばエリートコースを進んだ三島由紀夫を光に例え、一方極貧生活の中で苦労しながら作家としての地位を築きあげた水上勉を影に例えて、「金閣寺消失」という事実を両者がどう影響を受け、作品に投影したのかを詳細に分析。
 並行して放火犯として逮捕された犯人の実像やその家庭環境・精神分析がなされている。自分的に特に面白いと思ったのが、水上勉と犯人の生い立ちが似た境遇・環境であったこと。それゆえ、水上勉の作品ではどちらかというと犯人寄りであるという指摘に目からウロコだった。
 ひとつの作品をめぐって捉え方、感じ方の違う作家が「金閣寺」という素材をどのように作品として完成させたのか? そういう視点で両作を読み比べてみるのも面白いかと思った。

 ただ、やはりこのタイトルは……ちょっと誤解を招いちゃう? 
 思いっきりネタ的な内容だと思ったので、まさかまさか「金閣寺」をめぐる2人の作家の真摯な評論とは予想外でした。
 けれどとてもわかりやすくて読みやすい。そして金閣寺をめぐる2人の作家、1人の犯人のバイオグラフィー的読み方もできるのも良いかと。
 思わずビックリな1冊でした。ちょっと興味もった著者サンなので別のテーマのエッセイも挑戦してみたいかな。


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