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個別記事の管理2011-11-20 (Sun)

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追想五断章追想五断章
(2009/08/26)
米澤 穂信

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 以前デビュー作を読んでちょっとイマイチ感あったので、比較的最近作をということで。以下BOOKデータベースより内容。

古書店アルバイトの大学生・菅生芳光は、報酬に惹かれてある依頼を請け負う。
依頼人・北里可南子は、亡くなった父が生前に書いた、結末の伏せられた五つの小説を探していた。
調査を続けるうち芳光は、未解決のままに終わった事件“アントワープの銃声”の存在を知る。二十二年前のその夜何があったのか?幾重にも隠された真相は?


 なんか……面白かったです。静かな感動というか。よく出来た構成にもう目からウロコ。
 ヒロインの可南子が亡き父親の書いた失われた小説五篇を捜し出す──という冒頭のエピソードから一気に惹きこまれた!
 その可南子の捜索の依頼を受けた芳光も、家庭の事情から叔父の古書店に居候をしていてなにかと鬱屈した日々を送っている。そんな日常から逃れようとするかのように、彼は可南子の一風変った依頼を受けてしまう。
 五篇の短篇はわりと早く発見することができるのだが、すべて最後の1行が欠落しているというリドルストーリー。
 各篇のラスト1行だけは可南子が所有していて、芳光が見つけた断章を合わせることによって作品が完成される……という仕掛けも面白い。

 ジャンル的にはミステリーになるのかな。
 可南子がまだ幼い時に亡くなった母親の死因が、果たして自殺だったのかそれとも夫婦の諍いの末の父親による他殺だったのか?
 失われた五断章に隠された父親の辛い心情と、母親の死の真相。そして可南子自身の秘密。
 それらを追い求める可南子と共に芳光の心にも次第に変化が訪れる。ここの芳光の心情の変化が自分的にとっても納得できて自然だった。
 大学も休学中で実家にも戻らない。何かと現実から逃避していた芳光が、可南子と知り合い、五断章を読むことによって次第に現実へと目を向けるようになる。

 五断章に隠された作者の秘密。それは可南子自身の謎であるとともに、家族の謎でもある。それを解き明かしてゆく過程がとても静かで穏やか。
 序章の「わたしの夢」がすべての謎の答えなのだな、と読了してしみじみ感じました。こういうトコロが巧いな~と。
 緻密な構成と、作中作の見事な融合。デビュー作とはまったく別人の作品のような印象。さすがだな~と思いながら充分堪能させていただきました!


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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 米澤穂信
* Comment : (2) * Trackback : (1) |

* by happyflowerpop
米澤さんっていろいろな作品がありますよね。
それぞれ面白くってまさに注目株って感じです。
この作品は構成が素晴らしかったですね。

Re: happyflowerpop 様☆ * by 惺
こんばんは~!
> 米澤さんっていろいろな作品がありますよね。
> それぞれ面白くってまさに注目株って感じです。
> この作品は構成が素晴らしかったですね。

自分はあまりこの方の作品読んでなくて。
デビュー作とコレしか今のところ…(>_<)
おっしゃるように、構成の巧さに呆然としました。
スゴイですよね。作中作も凝ってるなーと思ったし。
次は「インシテミル」に挑戦したいなーと、密かに考えてます♪

コメント







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『追想五断章』 米澤 穂信
追想五断章(2009/08/26)米澤 穂信商品詳細を見る 古書店アルバイトの大学生・菅生芳光は、報酬に惹かれてある依頼を請け負う。依頼人・北里可南子は、亡くなった父が生前に書いた、結末の伏せられた五つの小... …
2011/11/20 22:55  HappyFlowerPopの読書日記
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