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個別記事の管理2011-11-24 (Thu)

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雨の塔雨の塔
(2007/11/26)
宮木 あや子

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 ツイ友サンのおススメで読了。今のところハズレ無し! の宮木あや子。以下BOOKデータベースより内容。

資産家の娘だけが入学できるこの学校では、衣服も食べ物も思いのまま。だが自由と情報は与えられず、少女たちは閉ざされた世界で、家のための“駒”として使われる日を待つばかり。そんな彼女たちの間にいつしか芽生えたのは、愛情、関心、嫉妬、執着。
そして一通の手紙が四人の運命を変える―。


 もうもう相変わらずの宮木節! というのが的確な表現なのかはわかりませんが、濃密な閉じた世界の中の女性を描いたら右に出る者はいないんじゃないか? と思うくらい巧くて楽しめました。
 個人的な印象としては、吉屋信子の少女小説世界の思いっきり現代版といったカンジでしょうか。ほのかに香る百合テイストも上品で良いかなと。

 この世の果てを思わせる、隔離された世界に建っている、まるで一大テーマパークのような学園。もちろん寮も完備され、資産化の子女たちが生活感無く日々暮らしている。
 その学校に一人のボーイッシュな少女・矢咲が入学してきたことから、少女達の間に不思議な絆と葛藤が生じ始める。
 ヒロインは4人。矢咲と、彼女と同室の小津。上流階級の娘・三島と彼女に隷属している都岡。
 4人が4人とも複雑な家庭環境・人間関係の下に置かれているけれど、各々相手の領域には立ち入らない。
 それぞれの少女達が抱える痛みや悲しみ。複雑な葛藤……等々、それらから逃れるために、俗世間と切り離されたこの学校に逃避している。

 ラストになるにつれ、この4人の少女達の過去や素性が次第に判明してゆき、それと同時に微妙な彼女達の関係性にも変化が訪れたり……と、もうとにかく少女達の繊細な心理描写が巧すぎて一気に読んでしまった。
 上流階級やちょっとあり得ない学校施設の設定(まるでテーマパークのような学校とその周辺施設)などがリアリティなきにしもあらずなんですが、それを凌駕するほどの気だるい少女達の倦怠感や焦燥感・抜き差しならない関係性などがグイグイ迫ってきて惹きこまれる~!

 ジャケ画の鳩山郁子サンも素敵です。ちょっとゴシックっぽいカンジの繊細なイラスト。この小説世界にとても雰囲気が合っていると思いますね。ちょっとゴシックムード。
 そして、鳥かごに入った4人の少女達という、まんまこの小説のテーマを表しているし。
 濃密で濃厚で耽美な宮木あや子の世界を充分堪能できました。面白い!


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