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個別記事の管理2011-12-07 (Wed)

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永遠の0 (講談社文庫)永遠の0 (講談社文庫)
(2009/07/15)
百田 尚樹

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 600ページ弱のブ厚さに読む前から萎えかけていた自分。が、しかし!! 読み始めたらグイグイ惹きこまれて涙と洟をズルズルさせながら(お下品で失礼~!)読了。以下BOOKデータベースより内容。

「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」
そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、一つの謎が浮かんでくる―。
記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。涙を流さずにはいられない、男の絆、家族の絆。  

 評判の高い名作だとは知っていたんです。でも自ら進んで読もうとは思わずに今まで。今回読んだのも、友人が貸すよ~と声をかけてくれたから。それならば! ということで読んでみたのですが……やっぱ名作でした。
 ちょっと展開がミステリーっぽくて初っ端からガツンと興味津々(日本語が~泣)。米兵が語るプロローグがイカしてますよね。もうそこで一気に読む気鷲掴みされた。
 従来のこういう戦争モノって自分は駄目なんですよ。なんだろう、こう教訓じみてたりとか、悲惨すぎてたりとかでどうも食指が動かなくて……ですが、今作はまったく違ってました。

 司法試験合格を期待されながら図らずもニートとなってしまった主人公・健太郎。フリーライターの姉・慶子からある日突然バイトの誘いがくる。
 それは戦争で亡くなった実の祖父の足跡を調べるアシスタントをしないかというもの。そこから怒涛の展開が開始されて──。
 孫が亡き祖父の消息を辿るうちに戦争に興味を抱き、鬱屈していた自分の人生または将来を見つめ直す……という展開はかなり使い古されていると思うのだけど、今作に限ってはそれを払しょくするほどの構成が見事だと感じられた。

 今まで意識内にも上らなかった実の祖父の存在。まるで幻のような存在であったその人物像が各界の戦争生存者たちからインタビューを繰り返すうちに、確固たる存在感を増してくる。
 厚く覆われていたベールが一枚一枚剥がされていくように、謎めいた祖父・宮部久蔵の実像が露わにされてゆく──というミステリー的な展開が読んでいて飽きさせずとても面白かった。
 健太郎と慶子の取材を受けるそれぞれのキャラクターも大変個性的で配置も素晴らしいなと。
 最初からいきなり宮部に対する悪感情を吐露する者、真逆に褒め讃える者、激しいライバル意識を抱く者、尊敬のまなざしを向ける者……最初は皆バラバラであった宮部に対する印象も、ラストに向かうにつれて一つの確固たる人物像として収斂されてゆく。その作者の手法にただただ圧倒されっぱなしでした、自分。

 取材を受けるキャラクター達が語るエピソードはもう作者サンの真骨頂と言わんばかりに読ませます!! ゼロ戦なんてまーったく興味無かった自分でさえ、一体どんな戦闘機だったんだ? コレは? と激しく感情移入してしまったほど。特に空中戦の描写なんかスピーディー&スリリング。
 ただの戦争小説だと思っていた自分、思いっきり罠にハマりましたね。カッコよすぎでしょ!! っていうミーハーな読み方もできます。そういう読み易さという点でもこの小説かなり稀有だと思います~。

 何と言っても宮部久蔵というキャラクター造形が素晴らしいです。魅力的すぎ! 
 彼に加えて、取材を受ける戦争体験者の面々も負けず劣らず良いキャラばかりです。自分的にヤッちゃんの影浦介山氏がお気に入り!
 宮部に惹かれながらも激しいライバル意識を燃やして素直になれない天才パイロット。ここらへんの二人の関係はちょっとアニメっぽいなーと一人でニヤニヤしたりして。
 その彼もまた宮部の人間的魅力に憑かれた一人であって、宮部の叶えられなかった夢を護る番人とでもいいましょうか。とってもいいヤツです。ここまでくるともう、健太郎と慶子の自分探しのストーリーはどうでもいい的な。
 
 エピローグの米兵の粋で真摯なエピソードにも参りました。

しかしこのパイロットがサムライなら、俺たちはナイトでありたい。

 このセリフが最高ですね。
 さらりと上層部批判を含ませ名もなき兵士たちの死を悼むストーリー構成。
 児玉清氏の解説もまた白眉です。その解説にもありましたが、ヘタに教科書勉強するよりも、この小説読んだ方がよっぽど太平洋戦争理解できんじゃね? 
 極上のエンタメ作品だと思いました。ああ、またベスト本が1冊増えたよ、自分。


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Theme : ぐっときた本 * Genre : 本・雑誌 * Category : 百田尚樹
* Comment : (4) * Trackback : (1) |

* by igaiga
この本は手元にあるのですが、買うまで結構時間かかったのですよね。
明らかに戦争もので絶対泣くだろうなと思っていたので、なかなか手に取ることが出来なかったのです。
でも読んでよかったと。
ちょうど8月15日にupしているのですよ(^^;)
合わせたワケではないのですが、約60年前にこうして命を落とした人もいるかもと思うと切なかったですね。

* by ひいち
かなり、よかったみたいだね!
惺さんの◎が出たものは、私も絶対◎なので、
読みたい~!!!

これもしっかりメモしておこうっと♪
最近読書用メモを購入したのだー(>∀<)

読んだ息子から「お母さん字汚いよ」って指摘された・・・

Re: igaiga 様☆ * by 惺
こんばんは!
自分も友人が貸してくれなかったら絶対読まなかったであろう本でした。
戦争モノ独特の雰囲気をあまり感じさせずにエンタメに徹していたところがスゴイなと。
8月15日にUPとはナイスですね!
毎年その時期には読み返したくなる本になるかな…。

Re: ひいち様☆ * by 惺
こんばんは☆
もうねコレは読んで損はないかも!
読まず嫌いしてたけど、思いきって読んで良かったなと。
戦争モノだけど、まるっとエンタメとしても読めるから全然飽きない!
読書用メモにソッコーご記入願います!!

もう~しょーちクンたら!
でも自分も字が汚すぎるので笑えない…ホントに壊滅的なのよー(>_<)

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永遠の0 百田尚樹 「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。... …
2011/12/07 08:53  igaigaの徒然読書ブログ
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