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個別記事の管理2011-12-13 (Tue)

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夜間飛行 (新潮文庫)夜間飛行 (新潮文庫)
(1956/02)
サン=テグジュペリ

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 以前読んだ「星の王子さま」と同じ作者。ですが、作風がまるで違います。一度読んでみたかった作品。以下文庫裏表紙よりあらすじ。

第二次大戦末期、ナチス戦闘機に撃墜され、地中海上空に散った天才サン=テグジュペリ。
彼の代表作である「夜間飛行」は、郵便飛行業がまだ危険視されていた草創期に、事業の死活を賭けた夜間飛行に従事する人々の、人間の尊厳を確証する高邁な勇気にみちた行動を描く。
実録的価値と文学性を合わせもつ名作としてジッドの推賞する作品である。

うーん、難しかったです。訳者・堀口大學氏。ルパンシリーズでおなじみなんですが、今作は元々難解な作品なのか、訳が古いのかわかりませんが、1度読んだ限りではなかなかじっくりと内容を咀嚼するのがしんどかったです。

 あらすじにもあるとおり、夜間郵便飛行業草創期の、それに従事する人々のヒューマンドラマと言えばいいのか。
 メインキャラは舞台となる航空会社の全航空路の責任者であるリヴィエールと3人の夜間飛行士。特にリヴィエールという初老の人物造形・描写が秀逸。
 部下の過失に非常に厳しい。少しでもミスが発覚すると厳格に処分してしまう。冷徹といえばそうだけれど、それは職務上やむを得ない。
 何故ならつまらないミスによってこの夜間郵便飛行業を頓挫させたくないから。部下に憎まれようとも、常に威厳を持ち冷徹であれ。これがリヴィエールが自らに課した規律なのだ。けれど、その内面は常に葛藤していて、夜間飛行のために操縦士たちを危険な目に遭わせていいものかどうかと常に逡巡しているという、人間的な弱さもまた魅力のひとつ。

 組織の前には個を抑制する。といった事なんでしょうか。思い悩みながらも、夜間飛行業のパイオニアとしての責任を常に感じて、自分を律しているリヴィエールの姿に少なからず共感。
 とりわけ自分がとても良いなと思ったキャラクターが、操縦士のファビアン。彼は任務の最中に殉職してしまうのだけれど、暴風雨に巻き込まれ、いよいよ自分の最期を覚悟した瞬間の描写が、夜の情景と共にとても感動的だった。

 現在は当たり前となっている夜間航空事業。民間旅客などは最たるものだけれど、その黎明期になんとしても存続させようと奮闘している人間模様がとてもリアル。
 リヴィエールはまさに理想の上司像なのかなと。いやいや、ちと厳しすぎるか。企業にとっての理想の管理職といったところかな。
 「星の王子さま」とのギャップを感じながら読むのもまたオツなものかと。ちなみにジャケ画はあの宮崎駿氏。思わず「紅の豚」を連想してしまいました(>_<)


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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : サン・テグジュペリ
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

おじゃまします * by まいまい
この本は「一度読みたい」と思いつつ、何となく敷居が高くて読めていない作品です。こういう内容なんですね。興味がわきました。宮崎駿さんの表紙・・素敵ですね。思い入れがあるんでしょうね。

Re: まいまい様☆ * by 惺
こんばんはー!
想像していたのとまったく違いました(>_<)
ちょっと読みづらいけど(訳のせい?)、
渋い男子の生きざま…的な。
宮崎駿サンの表紙は最初まったく気がつきませんでした。
おっしゃるとおり、この作品に何か思い入れがあるのかも!

コメント







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