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個別記事の管理2011-12-17 (Sat)

ご訪問ありがとうございます☆

    

 ツイ友さんからの強力プッシュで読んでみました。少年を描くことで定評のある長野まゆみサン。以下BOOKデータベースより内容。

スワンは兄と二人暮らし。13歳の誕生日、立て続けに三人の少年から“王子”に間違えられた。
“超”の最中に事故にあい、行方不明になっている王子にそっくり、というのだ。本当の王子はどこに?…
“超”する少年たちの出会いと別れを描く“超”人気作、待望の文庫化。

 意外にもSFだったんですね! それらしい用語は頻繁に出てくるから、最初は ん? っといった感じでなかなか馴染めなかったんだけど、2度読みしたらすんなり理解できた。よく出来た構成だなと。
 24世紀に環境汚染が深刻化。31世紀に極端な環境保護思想が興り、すべての人々は居住衛星(ハビテーション)へと移住することとなる。移動手段としての<超(リープ)>が可能となり、住民はコンピュウタで完全管理され、王子とピエロと呼ばれる「両生類」という種が存在する世界。その「両生類(アンファビアン)」は見た目は少年であるけれど、実は動物相と植物相(フロラ)の両方の特性を併せ持つ──といったちょっと難解な設定。

 舞台となるのは22世紀。そこに住むスワンという少年が今作の重要キャラ。
 自分の誕生日に彼はピエロ-αという少年と出逢ってしまったことから、自分でも予期しない事件へと巻き込まれてゆく。
 ここからはもう少年達のオンパレードです。それぞれが魅力的なキャラクターで、さすがの作者サン。
 スワンという少年を巡って、ピエロ-α・ピエロ-β・ピエロ-γ、兄のカイト等の思惑が交錯する。彼等が探し求める、超(リープ)中に行方不明となってしまった「王子」は一体何処にいるのか? 衰弱するピエロ-αの躰、謎めいた兄カイトの言動……などなど、一気に読んでしまう。

 植物化する人間=植物相という設定が巧く使われていて幻想的。
 少年達の描写も卓越していて、思わずため息モノ。近未来設定でありながら、スワンはクラシカルな学生服を身につけていたり、兄のカイトは褐色の肌に琥珀色の瞳──とか。

 SFの体裁をとってはいるけれど、全編通してファンタジックな少年達の物語。特にスワンとピエロ-αとの絆がとても切ない。そしてラストで判明する探し求めていた王子の真実の想い。なにより、長野まゆみが書き綴る言葉の裏にかくされたちょっとエロティックな暗喩。←わかる人にはわかる。多分。
 相当に、感想書くの難しいです。それほど、感覚で楽しむ作品なのかなと。
 切なくてそれでいて読後感が良い。くどくなくてさらりとしているけれど、妙に艶めかしい。そんな不思議な魅力の作品でありました。タイトルもかなりインパクトありますよね!

 うーん、書きたかったことの半分も書けてない……(>_<) それほど抽象的で幻想的な作品。それがまた魅力なのだと思いますね。サブタイトルが「Super Petit‐Prince」となっているので、なんだか星の王子さまを連想してしまう。植物に王子さま……なるほど、最初はそう思ったけれど、実はギリシア神話のヒュアキントスをモチーフにしているのかなと。
 いろいろな意味で深読みができる作品だなあとしみじみ。


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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 長野まゆみ
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

* by 瀬川レナ
設定が壮大!しかも少年たちのオンパレードと来れば、わたしも読んで、あの輪(@twitter)に加わらなきゃ(>_<)

Re: 瀬川レナ様☆ * by 惺
こんばんは!
こっちもやっぱりSFでありながらファンタジーっぽかったです。
さらにそこはかとないBLテイストが…。
とっても綺麗な描写と表現なのでもうため息モノですよ~(>_<)
でも長野サンって視覚的に訴えてくる描写がとても巧いなって思いました。

> わたしも読んで、あの輪(@twitter)に加わらなきゃ(>_<)
また皆で語ろー☆

コメント







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