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個別記事の管理2011-12-20 (Tue)

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死の泉 (ハヤカワ文庫JA)死の泉 (ハヤカワ文庫JA)
(2001/04)
皆川 博子

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 お気に入り作家の皆川博子サン。あまりのブ厚さに萎えていたのですが、やっと読了。以下BOOKデータベースより内容。

第二次大戦下のドイツ。
私生児をみごもりナチの施設「レーベンスボルン」の産院に身をおくマルガレーテは、不老不死を研究し芸術を偏愛する医師クラウスの求婚を承諾した。
が、激化する戦火のなか、次第に狂気をおびていくクラウスの言動に怯えながら、やがて、この世の地獄を見ることに…。
双頭の去勢歌手、古城に眠る名画、人体実験など、さまざまな題材が織りなす美と悪と愛の黙示録。吉川英治文学賞受賞の奇跡の大作。


Ⅰ 生命の泉 レーベンスボルン
  ドキュメント
Ⅱ ミュンヘン
Ⅲ 城
  あとがきにかえて

 もうもう圧倒的スケールと世界観で読了後暫しあ然。
 舞台は↑にもあるとおり第二次大戦下のドイツ。
 ナチスが支配する混乱する国内で私生児を抱えて生きるマルガレーテ。その彼女がたどる足跡を丁寧に描写したのが Ⅰ生命の泉。
 およそミステリー感は殆どなく、一女性の生きざま的なストーリー。けれど、描かれるのは偏執的で妖しげな医師クラウス・人体実験・去勢……などなど耽美的なガジェットが満載。
 加えて当時のドイツの描写も圧巻でそれだけでも読み応え充分。

 Ⅱミュンヘン Ⅲ城 あたりからはガラッと雰囲気が変わって、1人の男性ギュンター視点・語り手としてストーリーは進んでゆく。
 Ⅰとは一転して精神的に病んでしまったマルガレーテ。行方不明となってしまった、義理の息子たち・フランツとエーリヒ。そして成長が止まってしまったかのような実子ミヒャエル。そしてあらたなキャラ・少年ゲルト。その彼も深い因縁で繋がっている……というエピソード。
 謎めいてエキセントリックなCP(カップリング)のフランツとエーリヒがまたかなり魅力的! その彼等がマルガレーテとクラウスの息子・ミヒャエルの命を狙ってジリジリと彼等の迫ってゆく……とここからやっとミステリー&アクションが堪能できます。
 特にⅢ城 は塩坑に舞台を変えてのアクションシーンがやたらスリリング!! そして明かされるフランツとエーリヒ・ミヒャエルの驚愕の事実。

 で、ここですべての謎が解き明かされた……と安心してはダメです。
 今作の一番の謎はすべて あとがき にあると言っても過言ではないはず。二重構造というか、入れ子構造とでもいうのでしょうか。
 解決したと思った謎が、さらに深く混迷すること間違いなし。そして混乱すること必至。けれどこの作品をどう解釈するかは、読者個々の判断による、ということなのかなということで納得。鮮やかなどんでん返し的ラストに呆然&心臓ドキドキ。作者サンお得意の幻想耽美ミステリーここにあり! という印象でした。


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