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個別記事の管理2012-01-21 (Sat)

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弥勒の月 (光文社時代小説文庫)弥勒の月 (光文社時代小説文庫)
(2008/08/07)
あさの あつこ

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 あさのあつこセンセの時代モノは「燦」に次いで2作目。こちらは作者サンにとって初の時代モノであり、ジャケットからして大人向けな印象。なかなか面白いと評判だったので読んでみました。以下BOOKデータベースより内容。

小間物問屋「遠野屋」の若おかみ・おりんの溺死体が見つかった。
安寧の世に満たされず、心に虚空を抱える若き同心・信次郎は、妻の亡骸を前にした遠野屋主人・清之介の立ち振る舞いに違和感を覚える。
―この男はただの商人ではない。闇の道を惑いながら歩く男たちの葛藤が炙り出す真実とは。


 「生き直す」というのがテーマなのかな?
 メインキャラとおぼしき若き同心・信次郎と彼と親子ほどに年の違う岡っ引・伊佐次のコンビ。ありあまる才能と腕をもてあまし、太平な世の中を持て余し少し屈折した心理の信次郎を穏やかに見守り諌める伊佐次。この二人がとてもいいカンジだなと。
 ストーリーはいわゆる捕物帖なのだけど、やはりそこはキャラクターの心理描写に長けた作者サン。捕物はどちらかというと二の次でキャラクターの心情表現に重きを置いているのかなという印象。
 最初、信次郎と伊佐次のコンビ間の複雑な葛藤やら絆やらの物語なのかな? と想像していたのだけど、実は違ってた。ふたを開けてみたら、今作のもう一人のメインキャラと言っても良いほどの、小間物問屋の主・遠野屋と信次郎とのきめ細やかな男と男の物語でありました。

 信次郎と遠野屋。お互い似て非なる性格と人生を歩んでいて、二人の影を負った生い立ちがこの作品の良いエッセンスとなっているような。特に遠野屋の出自にまつわる悲惨なエピソードが自分的にはとても良かったかなと。
 自分の陰惨な過去を捨て、新たな人生を生き直そうと必死にもがきあがいている遠野屋。そんな彼を疑いながらも謎めいた人間性に興味を持ち惹かれてゆく信次郎。決して他人には言えない屈折した心情を持つ者同士の心の触れ合いと苦悩を描くのが、作者サンとっても巧いなあと。

 捕物としての犯人はえ? そうなのかー! と意外なカンジもありましたが、最初からきちんと伏線が張られていたのね。ちょこっと読み返してなるほどなと。
 時に暴走する信次郎をさりげなく見守る温厚な伊佐次もいい味出してます。ほっこり癒し系のキャラですね。このコンビがとても相性良さそうでもっといろいろな話を読んでみたくなる。次作「夜叉桜」「木練柿」もあるので続けて読んじゃおうかなー?
 コ難しくない時代モノ。サクサク気軽に読める上に感動&しんみりする。そんな読後感でした。 


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Theme : 歴史・時代小説 * Genre : 本・雑誌 * Category : あさのあつこ
* Comment : (2) * Trackback : (1) |

* by 潤
惺さん、こんばんわ!祝・読了!!
あさのあつこといえばコンビ愛!
あさの作品の中でも異色なコンビ、信次郎と遠野屋!
決して心温まる交流ではないしそれを求める信次郎ではないけれども、心の奥底で惹かれ合う二人が好きです。人間的に認め合えるというか。尊敬?
ともかく遠野屋に興味を持った信次郎が楽しそうで面白い。

是非、続刊もお楽しみを☆
TBさせていただきました!

Re: 潤様 ☆ * by 惺
こんばんは!

> あさのあつこといえばコンビ愛!

確かに~!バンバン←机を叩く音。
まさにドンピシャ! コンビ愛!!
ホントに男同志の微妙な関係&心理を描写するのが巧いですよね、あさのセンセ。
自分は特に清之介の過去エピソードがえらい好きで。
次の作品の「夜叉桜」には清之介出ないのかな?
このコンビは今作でおしまいなの?
とかいろいろ考えてしまいました。
次も早く読みたい(>_<)
TBありがとうございました!

コメント







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弥勒の月
弥勒の月  あさの あつこ著  2006.2  光文社 小間物問屋の若おかみの溺死体が見つかった。 同心・信次郎は、妻の亡骸を前にした主人・清之介の立ち振る舞いに 違和感を覚える。この男はただの商人ではない-。 男たちの葛藤が炙り出す真実とは? 哀感と憐憫?... …
2012/01/21 17:39  感ジル想イ。
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