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個別記事の管理2012-01-29 (Sun)

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テレヴィジョン・シティ〈下〉 (河出文庫文芸コレクション)テレヴィジョン・シティ〈下〉 (河出文庫文芸コレクション)
(1996/07)
長野 まゆみ

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 読了しました……やはり難解でありながら独特の長野まゆみワールドにどっぷりと浸ってしまいました。以下BOOKデータベースより内容。

身体機能が衰えてゆくイーイー。崩壊へ突き進むビルディング。碧い星は本当にあるのか。ボディを離れたスピリットに「帰還」の場所はあるか。二人は果たして脱出できるのか。壮大なスケールで描く巨篇・待望の文庫化。

 上巻はかなりな謎を含んでの終了だったので、この下巻でその謎解きがされるのかと思いきや、まったくそうではなかった!
 アナナスとイーイーの背後にある得体の知れない影。もちろんそれはAVIANであり、テレヴィジョン・シティを管理しているADカウンシルもしくは≪同盟≫なのだと思うのだけど、最後までその正体が明かされることはなくてミステリアスなまま。
 徐々に身体機能が衰えていくイーイーと、彼との重要な関係性が明らかにされてゆくアナナス。この2人の関係がとっても切なくてやるせない。時に記憶が飛んでしまうアナナスを静かに優しく見守っているイーイーがまたなんとも魅力的。そのイーイーをさりげなく監視しているシルルも強かさを隠し持っていてイーイーに匹敵するくらいの素敵なキャラ。作者サンの描く少年達には定評があるのだけれど、まったくその通りだなと。

 自らの抹殺の危機を知ったイーイーとアナナスがテレヴィジョン・シティを脱出して、憧れの碧い惑星を目指すラストが圧巻の描写!アナナスを無事離脱させるために姿を消してしまったイーイーは一体どうなってしまったのか? 
管理された世界を飛び出して自由を手に入れよ、と書き送ったイーイーのアナナスに宛てた手紙がめちゃくちゃ感動的。

 ただ、今作、全ての謎がすっきりと解決されたわけではなく……だけど、それはそれで良いのかなと。長野作品を読むたびに思うことは、感覚で読んだ方がよいのだなあ、ということ。第8章のCanaria Islandsのエピソードは特に印象に残るシーン。アナナスとイーイーはめぐり会えたのか? そんな余韻を残して読了しました。読み応え充分。独特の世界堪能させていただきました。


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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 長野まゆみ
* Comment : (2) * Trackback : (1) |

* by ひいち
こんにちはー☆

あぁ。わかる「感覚で読む」って、うん。そんな感じだね。長野さんの作品はそういう感じのもの結構あるね。
気持ちの良い夢を見ていて、途中で目覚めちゃった~。続きが気になるけれど、このままのいい気分でいいかな?みたいな(笑)
私の表現だと、訳わからなくなっちゃうね(^^;)

Re: ひいち様☆ * by 惺
こんばんは!
> 気持ちの良い夢を見ていて、途中で目覚めちゃった~。続きが気になるけれど、このままのいい気分でいいかな?みたいな(笑)
あ、わかる!
はっきりした結末を知りたいけれど、でもこのままあやふやなままでいいかな?
っていう感覚かな。
言いたいことはすごくよくわかります!

> 私の表現だと、訳わからなくなっちゃうね(^^;)
そんなことないです。
バッチリ伝わりました☆

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2012/01/30 16:04  感ジル想イ。
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