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夜叉桜 (光文社時代小説文庫)夜叉桜 (光文社時代小説文庫)
(2009/11/10)
あさの あつこ

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 弥勒の月の続編。ジャケ画も良いですよね。以下BOOKデータベースより内容。

「生きるという、ただそれだけのことが何故にこうも不自由なのかと、思うことがございます」江戸の町で、女郎が次々と殺されていく。誰が、何のために?
切れ者ゆえに世にいらだつ若き同心・信次郎は、被害者の一人が挿していた簪が、元暗殺者の小間物問屋主人・清之介の店『遠野屋』で売られていたことを知る。
因縁ある二人が交差したとき、市井の人々が各々隠し抱えていた過去が徐々に明かされていく。
生き抜く哀しさを、人は歓びに変えることが出来るのか。


 同心・信次郎と岡っ引き・伊佐次、そして小間物屋主人・清之介。この主要キャラ3人は健在。
 どちらかというと、信次郎と清之介、2人の男の複雑な友情とまではいかない絆と葛藤の物語といった展開。
 一応捕物帖の体裁をとっているけれど、どちらかというと信次郎と清之介の心理劇といった要素が強いかも。
 生きることに飽きている信次郎と昏い過去を背負って生きる清之介の2人の男の対峙と葛藤描写は確かに読み応え充分なのだけれど、自分的にもう少し捕物のスリリングさや、アクションがあっても良いのではないかな~と思ってしまったり。起承転結でいうと、起の部分はとっても興味津々で一体どんなヤツが犯人なんだ? ってかなり掴みはOKの導入なんだけど、承の部分がやたら長く転の部分もおお? と思う展開があまりなくひたすら淡々と……という感が否めない。
 で、結末も犯人と、犯行に至った動機と心理はとっても理解できて納得なのだけど、如何せん、同心である信次郎が自ら動くことなく、ちょっと安楽椅子探偵のようで。もうちょっとアクション起こして欲しいのだわ……という残念感が多少なりとも自分的にあったりして。

 でも、従来の時代劇とは一線を画した作品と思えばいいのか。メインとなる2人の男のキャラ立ちはさすがの巧さで魅力的。特に清之介が良いなと。
 元武士であり、父の命ずるままに暗殺者として闇の中に生きていた彼が、義兄の助力を得て商人としての道を歩みだし、人生の光を目指してゆく──という設定が秀逸。
 今回は唯一の理解者でもある義兄がまさかの心変わり。義弟にかつての暗殺者としての任務を依頼しようとするが、当然頑なに拒む清之介。うーん、まさかこんな展開になるとは! 兄さんはあくまで清之介の味方かと思っていたのに……と、期待を裏切る所が心憎い!

 どんな人間にも心の中に弥勒と夜叉を潜ませている。
 これが今作のテーマなのではないかな。
 淡々と読ませる心理劇。信次郎と清之介。2人の関係がこの先どうなってゆくのか。次作「木練柿」も楽しみだ!


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