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仏果を得ず (双葉文庫)仏果を得ず (双葉文庫)
(2011/07/14)
三浦 しをん

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 久しぶりの三浦しをん。以前からタイトルだけは知っていたので興味津々で読了しました! 以下BOOKデータベースより内容。

文楽に情熱を傾ける若手大夫の奮闘を描く青春小説。
健は大夫の人間国宝・銀大夫を師匠にもつ。ある日師匠から、技芸員から「変わり者」と噂される三味線、兎一郎と組むように言われる。
不安と戸惑いを覚えながら稽古に臨むが、案の定、兎一郎は全く違う演目をひき始める……。
“好き”が過ぎるとバカになる。でも、そんなバカならなってみたい。文楽に賭ける若手大夫の熱い青春。

一、幕開き三番叟
二、女殺油地獄
三、日高川入相花王
四、ひらかな盛衰記
五、本朝廿四孝
六、心中天の網島
七、妹背山婦女庭訓
八、仮名手本忠臣蔵

 三浦しをんサンのスゴイところって「わかりやすさ」だと思う。
 本作も「文楽」という普段自分達にあまり馴染みの無いテーマを取り上げてます。。
 え? 何だか堅苦しそう……わかりにくいんじゃないの? って思ってしまったけれど、それは杞憂に終わっちゃいましたね。
 とにかく難しいウンチクなどは一切なく、あくまで主役は「文楽バカ」の健。彼の、まったくもって清々しい恋に文楽に生きる青春ストーリーとなっておりました。

 年は三十歳ということで、健クンかなりイイ年なんだけど、とっても純情青年。元ヤンだったという過去が嘘みたいな好青年。文楽の若手大夫(語り手)として、師匠の銀大夫から変わり者の三味線・兎一郎と組むことを命じられる健。この冒頭からとっても惹きこまれてしまって一気読み。
 この先2人はどうやって絡んでいくのか。真っ正直な健と寡黙で変人の兎一郎とのキャラ対比も面白いし、兎一郎の今は亡き相方のエピソードなどはしみじみしたし、それをきっかけに次第に絆を深めていく2人にもちょっと胸熱に。

 章タイトルも文楽の演目となっているところも面白い。健がひとつひとつ演目をこなしていくうちに、自分自身も少しずつ人間的にも大夫としても成長してゆく過程が丁寧に描写されていて、作者の手腕にさすがの思い。ホント巧いなあと。
 文楽に情熱を賭けるだけでなく、降ってわいたような思わぬ恋愛に思い悩む健もまた読ませどころ。ミラちゃんという小学生少女を巧く活かして、恋を成就させるといった展開にもなるほどなと。このミラちゃんがなんたってカワイイのだ!

 テーマは和テイスト。そして主人公を取り巻く個性豊かなワキキャラ達。
 すんなりと文楽の世界に入っていけて、爽やかな青春モノに読後感すっきり。「仏果を得ず」という謎めいたタイトルの意味も終盤近くでようやく理解できる。
 「精一杯生きて生き抜こう」という強いメッセージが印象的な1冊でした。

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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 三浦しをん
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

* by まいまい
なるほど~。確かに三浦さんが取り上げると、辞書やら、林業やら、とっつきにくかったり、なじみがなかったりするものでも、極上のエンタメになりますよね。「ちょっとマイナーだけど魅力的なもの」が親しい存在になります。

「文楽」も同様ですね。このレビューを見て、俄然読んでみたくなりました。


Re: まいまい様☆ * by 惺
こんばんは!
> なるほど~。確かに三浦さんが取り上げると、辞書やら、林業やら、とっつきにくかったり、なじみがなかったりするものでも、極上のエンタメになりますよね。「ちょっとマイナーだけど魅力的なもの」が親しい存在になります。
まいまいサン、自分の言いたいことをまさにズバリと仰ってくださってます。
まさにそのとおり。
ちょっと近づきがたいテーマを身近に面白くさらっと作品にしてしまうのもやはり才能のなせる技ですよね。

> 「文楽」も同様ですね。このレビューを見て、俄然読んでみたくなりました。
面白かったですよ。
一種の青春モノとして読みました。おススメです。

コメント







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