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個別記事の管理2012-02-20 (Mon)

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バルバラ異界 3 (小学館文庫)バルバラ異界 3 (小学館文庫)
(2012/01/14)
萩尾 望都

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 やっと読めた完結巻。すべての謎が明らかに……と期待して読了。1・2巻を読んでかなり間があいてたから復習すれば良かったとちと反省。以下BOOKデータベースより内容。

キリヤの母・明美は幼い頃生死をさまよう状態に陥ったキリヤをヨハネに預け、その後「返してもらった」のだと告白する。
連続して現実社会に起きる不可解な現象を解くため、時夫とキリヤたちは眠り続ける青羽がいる北海道・遠軽の病院に行くことにする。
同じ頃、「青」博士と呼ばれる男も北海道に向かっていた・・・。地球と火星、過去と未来、すべての謎が明かされる衝撃の完結巻!!


 前作まではかなりSF色強かったんですが、3巻の今作はどちらかというと遺伝子系のエピソードが満載といった印象。
 特に「記憶の遺伝」というのが重要なテーマなのかなと思ったり。
 ミステリアスな人物であり、すべての謎を解くキーパーソンとなる世羅ヨハネことエズラ。彼の出生の秘密を知ることによって、夢の世界であるはずのバルバラに絡むすべての謎が解けてゆく。このエズラに関するエピソードが代理出産や遺伝子操作、ひいては不老不死という重要なテーマを含んでいて興味深い。
 それら複雑なテーマを無理なく未来の来るべき世界「バルバラ」へとリンクさせてしまう作者の手腕にはもう脱帽。

 眠り姫のごとく眠り続ける青葉。彼女は夢見ることで異世界「バルバラ」と未来を護るきっかけとなり、実は既に亡くなっていたトキオの息子キリヤを救いだすヒントを与えてくれる。
 自分の息子だと思っていたキリヤが実はエズラを父に持つ遺伝子操作で生まれた別人と知り、驚愕するトキオ。さらにふとした事故がきっかけでキリヤを失ったトキオは必死に彼を追い求めて、亡くなってしまったばかりのキリヤの中へと入ってゆく。

 パイン(幼少時のエズラ)の見る夢が人類を世界を救い、さらには最愛の息子キリヤの命を救う。しかしそれは完全な再生ではなく、トキオにとって衝撃且つ意外な形での息子との再会となってしまう。そのトキオの息子を想い、必死に求める心情が強く胸に迫って仕方なかった。
 そして未来を救って役割を終えた青葉は急速に老化してゆく。

人間はそれぞれの寿命を生きればそれで充分なの。老いも死も人としての運命だわ。

 という作中キャラの言葉に思わず共感。
 SFという架空の要素の中にさまざまな現実的要素を内包したさすがの作品。「夢」というモチーフ的にはちょっと「マージナル」と似ているかな。
 トキオとキリヤの父と子の絆が何より切なく感動的だった。喪失感ハンパないけれど、読後感はとても爽やか。巨匠の熟練技を堪能させていただきました!


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