10≪ 2017/11 ≫12
123456789101112131415161718192021222324252627282930
個別記事の管理-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
* Category : スポンサー広告
|
個別記事の管理2012-02-23 (Thu)

ご訪問ありがとうございます☆

翼をください翼をください
(2009/09/16)
原田 マハ

商品詳細を見る

 ツイ友さんからおススメ絶賛の作品。初・原田ハマ。お名前と作品は良く知ってたんですが、何故かイマイチ躊躇してました。デビュー作がラブストーリーということもあって……自分、あんまり恋愛小説好きではないので……と、食わず嫌いならぬ読まず嫌いしていたことに今さら後悔。もっと早く読んどきゃ良かったしー!以下BOOKデータベースより内容。

ほんとうの自由を求めて飛び立った女性飛行士と、前人未到の世界一周飛行に挑んだ男たちの勇気と友情の物語。長編小説。
歴史の闇に葬られた国産飛行機「ニッポン号」に関する謎の写真を見つけた新聞記者の翔子は、カンザス州アチソンを訪ねる。この辺鄙な町で生まれ、世界へと羽ばたいていったある女性パイロットの軌跡をたどるために。
1939年、史上初めて世界一周飛行を果たしたニッポン号には信じ難い真実が秘められていた――。
新聞記者の翔子が見つけた一枚の謎の写真。1939年、初めて世界一周をした純国産飛行機「ニッポン」号に秘められた真実。
アメリカ・カンザス州アチソン―この辺鄙な町で生まれ、世界へとはばたいていった有翼の女神。より高く、もっと早く、ずっと遠くへ。


 面白かったです! これは良い意味で予想を裏切られた感強し!
 実在の人物である女性パイロット、アメリア・イアハートをモデルにし、さらに日本初の世界一周飛行を成功させた東京日日新聞社(当時。現・毎日)の「ニッポン」乗組員たちとの友情と固い絆を描いているという、なんとも骨太な大河ロマン!

 暁星新聞社の女性記者・青山翔子は、社の135周年記念企画の一端を担ったことから、ある一枚の古い奇妙な写真と出逢う。映っていたのはとある飛行場で歓迎を受ける乗組員達の姿と、背景の機体の小さな窓に塗りつぶされたような不自然な跡。さらに社の主筆から発せられた屈辱的な言葉をきっかけに、翔子はとり憑かれたようにアメリカまでとある人物を訪ねてゆく。訪問先はその古ぼけた写真に写っていたカメラマン・山田順平の許だった──。

 ここまでが長いプロローグで、この後は山田順平の回想形式でストーリーが展開していく。舞台もアメリカ・日本の他、フライト着地地点を転々と移動してゆくのだけれど、とても巧くまとまっていて混乱することなくすんなり読み進められた。
 自分的に一番感動的だったのが前半部分。本作のヒロインでもある、エイミー・イーグルウィング(ネーミングはかなりアレですが)の物語。まったく知らなかったのですが、このエイミーという人物、アメリカの伝説的女性パイロットである、アメリア・イアハートをまんまモデルにしているのですね。その彼女の人生を虚実巧みに織り交ぜながら進むストーリーにもう一気読み! 
 パイロットとして航空モノとしての面白さも確かにあるのだけど、女性が自立して自由に生きてゆくにはどうしたら良いのか、という別の意味の読み方もできるなあと。その彼女が知らぬ間に第二次世界大戦前のアメリカの軍事作戦に巻き込まれ利用され、それに気付き、自ら撤回・回避しようとする前半ラストのエピソードにはもうかなり惹きつけられた。

 で、後半はガラッと変わって日本。暁星新聞社が社運を賭けて実施しようとする、純国産航空機「ニッポン」による世界一周飛行。当時の国家高揚のためでもあり、新聞社同士の飛行合戦の気運も相まって組まれた最高のメンバーによる飛行計画。その主要メンバーの中にカメラマンとして参加することとなった山田順平。さらに国家最重要機密として、太平洋上空で失踪したあのエイミーが「ニッポン」機に搭乗するという──。

 アメリカ人女性パイロットと「ニッポン」乗組員とが、こう絡んでくるとはよもや思わず。
 経験不足の乗組員を、エイミーはサポートしながら無事世界一周飛行の遺業へと導いてゆく。その固い友情と絆のエピソードはベタと言っちゃそうなのだけど、かなり感動モノ。史実にかなり忠実に、でもフィクション部分は大変面白く。この絶妙なバランスがとっても良かった。ただ、皆良い人ばかりでね、そこがやっぱりうん、ちょっと物足りないというか、いかにもロマンだわ、的な。
 でもデビュー2作目でこの作品。すごいなあ、作者サン。何ごとも読まず嫌いはいけませんね。超絶楽しめた航空エンタメ作でした!


blogram投票ボタンにほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ人気ブログランキングへ
☆いつも応援ありがとうございます☆
関連記事
Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 原田マハ
* Comment : (3) * Trackback : (0) |

* by ラブラブラッキー
こんばんは。
なんだか興奮が伝わってきます♪
気に入っていただけて嬉しいです♪
確かに彼女の作品はラブストーリーが多いですね。
私は好きなので(特に彼女の作品は)毎回読んでます(笑)
でもラブストーリーばかりじゃないので、ぜひ他の作品も読んでみてくださいね。
ただこの話と新作の「楽園のカンヴァス」は作風が違ってますけど・・・
「楽園のカンヴァス」もぜひ楽しんでくださいね!

Re: ラブラブラッキー 様☆ * by 惺
こんばんは!
ご紹介ありがとうございました!
読まず嫌いはいけないなーとしみじみ思いました。
原田マハさん、他の作品も俄然興味湧きます!
マハさんの次の作品は「楽園のカンヴァス」に決定済み☆
時間かかっちゃうけど、前作読破してみたい!
デピュー作の「カフーを待ちわびて」もこの機会に読んでみようかな♪

はじめまして * by touch3442
『翼をください』を読んで、感動し、久しぶりにいろいろな方の書かれたレビューを読ませていただいています。
ぼくは、この作品を、山田順平の純愛物語として読みましたが、冒険譚としても読みごたえがあると思います。
TBさせていただきます。

コメント







管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。