08≪ 2017/09 ≫10
123456789101112131415161718192021222324252627282930
個別記事の管理-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
* Category : スポンサー広告
|
個別記事の管理2012-03-17 (Sat)


ZOO 1 (集英社文庫)ZOO 1 (集英社文庫)
(2006/05/19)
乙一

商品詳細を見る

 久しぶりの乙一作品。今回は黒乙一かな。息をつかせぬ5篇の短篇集。以下BOOKデータベースより内容。

何なんだこれは!天才・乙一のジャンル分け不能の傑作短編集が「1」、「2」に分かれて、ついに文庫化。
双子の姉妹なのになぜか姉のヨーコだけが母から虐待され…(「カザリとヨーコ」)、謎の犯人に拉致監禁された姉と弟がとった脱出のための手段とは?(「SEVEN ROOMS」)など、本書「1」には映画化された5編をセレクト。文庫版特別付録として、漫画家・古屋兎丸氏との対談も収録。


カザリとヨーコ
SEVEN ROOMS
SO-far そ・ふぁー
陽だまりの詩
ZOO


 なかなか面白くて一気読み。サクッと読めてしまうのが自分的に良かった。
 どの作品もダークでグロくてなんともはや。あ、でも唯一 「陽だまりの詩」だけは白乙一っぽい印象が。

 印象に残ったのが カザリとヨーコ・SEVEN ROOMS かなあ。
カザリとヨーコ は母親による娘への容赦ない虐待モノ。双子の姉は虐待され、妹は溺愛されるというかなり極端な設定なので、ちょっとリアリティに欠けたかな。
 母親の存在があまりにも鬼畜すぎて薄い(というか、薄っぺら)です。ディフォルメされすぎて逆に笑ってしまいそうになったし。その虐待された姉・ヨーコ視点で物語は淡々と進行していって、かなり救いのないヨーコの意外にもクールな語り口でウェットにならずに済んでいるかな。
 ラスト、ヨーコの機転を利かせた逆転劇になるほどなと。けれど安易な幸せを望んでいない彼女の選択にそうきたか! とちょっと驚き。

SEVEN ROOMS は初っ端から独特の展開。
 密室に閉じ込められた幼い姉弟。部屋に流れる溝を使って各部屋を行き来できるようになった弟が知ったのは、自分達同様に7つの部屋があり、女性達が監禁されているとのこと。
 そして恐ろしいことにひとりづつ殺されてゆくという事実を知り、生き延びるために姉弟がとった最終手段とは……?
 なんとも後味が悪すぎだけれど、姉と弟の切ない絆が印象的。

陽だまりの詩 はなんだか海外SFを読んでいるような錯覚に陥ってしまった。
 とある人間によって創られたアンドロイド(もしくはロボット)が次第に「心」を持ってゆくという内容。
 自分の創造主の死を前にして、やっと理解する人間的な感情の数々。
 「死とは、喪失感だったのだ」 「愛と死は別のものではなく同じものの表と裏だった」という2つのセリフにグッときました。

 「2」もあるみたいで。近々挑戦したい。ダーク&グロい作品ばかりではなく、真逆のハートフルな作品も多々あるかなり個性的な作家さん。嫌いじゃないんですよね。楽しませていただきました!


blogram投票ボタンにほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ人気ブログランキングへ
☆いつも応援ありがとうございます☆
関連記事
Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 乙一
* Comment : (0) * Trackback : (0) |
コメント







管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。