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個別記事の管理2012-05-01 (Tue)

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ユージニア (角川文庫)ユージニア (角川文庫)
(2008/08/25)
恩田 陸

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 書店で見た素敵なジャケットに惹かれたのと恩田作品久しぶりだなーと思って挑戦。以下BOOKデータベースより内容。

あの夏、青沢家で催された米寿を祝う席で、 十七人が毒殺された。
ある男の遺書によって、一応の解決をみたはずの事件。町の記憶の底に埋もれた大量殺人事件が、年月を経てさまざまな視点から再構成される。
遠い夏、白い百日紅の記憶。死の使いは、静かに街を滅ぼした。知らなければならない。あの詩の意味を。あの夏のすべてを。


 うーん、面白くて謎めいた読後感。
 自分はてっきりミステリーだと思って読んでいたら思いっきり肩すかし食いました。だって
「日本推理作家協会賞受賞」の傑作ミステリー
 って裏表紙に書いてあったし。あ、でもだからといって面白くなかったわけではなく、逆に早く続きが知りたくて一気読みしてしまいました。

 地方の名家で発生した大量毒殺事件。一家はすべて犠牲となり、唯一の生存者は盲目の美少女。
 犯人と思しき人物が自殺したことで一応の解決をみるけれど、数年後、その関係者であった女性が事件にまつわる1冊の小説を発表したことから、事件が再度注目されることになる──。

 ここからさまざまな人物が登場して過去の事件の記憶を語りだすのだけれど、さまざまな人物のさまざまな視点から語られる謎めいた事件の断片がものすごく面白い。真犯人は一体誰なのか? 疑わしき人物が一応はっきりとしているのだけれど、どうやって犯罪を立証していくのか。迫る刑事に対する犯人。なかなか手ごわい犯人に屈した刑事が晩年になって回想するエピソードも従来のミステリーと趣向が変わっていて面白い。

 自分的には盲目の美少女・緋紗子と真実を追うために小説を書いた満喜子の、二人の女性の物語という印象が。特に満喜子が緋紗子という人物を知るために必死に追い求めた話なのかなと。
 さまざまな人物たちの証言で犯人を炙り出してゆく──といった展開を期待していた自分はあっさりと裏切られました。犯人は誰か? その答えは判然とせず、謎のまま迎えるラストは少し幻想的。
 名家に押し潰されそうになった緋紗子が求めた楽園──それがタイトルでもあるユージニアだったのだと個人的に理解。
孤高の美少女・緋紗子の存在感が圧倒的。あとがきに「ツイン・ピークスのような話」とあったけど、うんうんわかる! 雰囲気出てるなって思った! ミステリー+幻想小説といった読後感。面白かった!


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Theme : 推理小説・ミステリー * Genre : 本・雑誌 * Category : 恩田陸
* Comment : (2) * Trackback : (2) |

こんにちは * by よっちゃん
小生はオカルトホラ-に近いお話と感じました。ソフトなタッチで描かれていますが、なかなか怖い。恩田陸の作品はあまり読んでいませんが、これは第一級ですね。
キリストが悪魔に誘惑される聖書の一説を髣髴させます。

Re: よっちゃん様☆ * by 惺
はじめまして、こんばんは。
自分の一番最初の印象としては横溝正史の世界でした。
少しおどろおどろしくてミステリアスな感じが。
ものすごく捉え難い作品なのだけれど、
なぜか惹きこまれてしまうという不思議な読後感。

>キリストが悪魔に誘惑される聖書の一説を髣髴させます。

キリスト=緋紗子ですか? とすると悪魔は…?
なるほど鋭くて深い読みですね。驚きです。
いろいろな読み方ができる稀有な作品だなあと思いました。
コメントとTBありがとうございました!

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