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個別記事の管理2012-06-20 (Wed)

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汚辱の世界史 (岩波文庫)汚辱の世界史 (岩波文庫)
(2012/04/18)
J.L.ボルヘス

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 初・ボルヘス。
 幻想系の作風なのかなと、以前からちょっと気になっていた作家。以下BOOKデータベースより内容。

「無法請負人」モンク・イーストマン、「動機なき殺人者」ビリー・ザ・キッド、「女海賊」鄭夫人、「傲慢な式部官長」吉良上野介など、読者には先刻お馴染みの悪党や無法者についての史実や原話を本歌取りしたボルヘスの最初の短篇集。
「他人の書いたものを偽り歪めることで自分を愉しませていた」ボルヘスによる悪党列伝。


汚辱の世界史
ラザラス・モレル─恐ろしい救世主
トム・カストロ─詐欺師らしくない詐欺師
鄭夫人─女海賊
モンク・イーストマン─無法請負人
ビル・ハリガン─動機なき殺人者
吉良上野介─傲慢な式部官長
メルヴのハキム─仮面をかぶった染物師

薔薇色の街角の男
エトセトラ

 なかなか興味深い本でした。
 ボルヘスによる悪党列伝とのことですが、史実や原話(元ネタ?)を本歌取り(ちょっとパクった?アレンジ?)したとのことで。ま、ボルヘスによる味付けがなされている、と解釈した方がよさそうで。
 と言いつつ、自分が知っているのは吉良上野介のみだったので、後の悪党サン達の話は何処までが史実でどこまでがボルヘスによるアレンジなのかイマイチよくわからなかった。

 ですが、どの悪党サンたちの話もそれぞれ皆面白い。初めて知るエピソードばかりだったので、かなり興味深く読めた。
 特にビル・ハリガン。あのビリー・ザ・キッドとは知りませんでした。名前だけは有名だよね。その悪党ぶりと生涯がボルヘスの独特な筆致で書かれていてなるほど~と感心。

 おなじみ吉良上野介は、なかなかの感動作品。
 四十七士を主君に忠実な部下として描き、対して吉良上野介は徹底的な悪役として描いているその対比がまた鮮やか!
 外国人作家でありながら「忠義」を前面に押し出した1品となっているのが、自分的に少し斬新だったな。
 で、ボルヘスによるアレンジ部分……って、一番最後になるのかなあ? 薩摩の侍が大石内蔵助のことを誤解していたのを恥じて切腹した──というエピソード。 こんなのあったっけ? と、日本人ながらあまり詳しくない自分が少しばかり恥ずかしかったりして。

 さまざまな悪党達の生涯とその悪党ぶりを知っていれば、さらに面白く読める本だなあ、というのが読了後の感想。
 逆に、なんの予備知識無くても楽しめたのがラストのエトセトラ
 7篇の掌~短篇集なのだけれど、千夜一夜物語その他の書籍からすくいあげた秀作がどれもピリリとひとひねりあって、読んでいてやられた! との印象強かった。
 初ボルヘス。とっても個性的な作品でした。続いて他の著作も読んでみたくなりました。


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