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個別記事の管理2012-07-31 (Tue)

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蘆屋家の崩壊蘆屋家の崩壊
(1999/06/25)
津原 泰水

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 最近お気に入りの作家サン。
 自分が読んだのは初版だったみたいで、最近文庫で新版がでたとのこと。収録作品も若干違うようで……うーん、新版を読めば良かった……と後悔しても仕方ない。ということで、以下BOOKデータベースより内容。

「猿渡」と「伯爵」のコンビが飄々として行くところ、日常世界は薄暮の幻想地獄に変貌する。鬼才津原泰水、注目の処女短篇集。怪奇と幻想の「幽明志怪」シリーズ・書き下ろし新作を含む七編を収録。

反曲隧道
蘆屋家の崩壊
猫背の女
カルキノス
ケルベロス
埋葬虫
水牛群


 かなり個性的な作風で好き嫌いが分かれると思うんですが、自分は好きですねえ…。
 共通する登場人物は伯爵というあだな怪奇小説家と30代でありながら停職にもつかずフラフラしている(いわゆるニート?)猿渡。この二人が遭遇する怪奇&ミステリアスな事件の数々の連作短篇集。どちらかというとホラー系かな。中でも自分的に面白かった作品をいくつか。
反曲隧道
 「豆腐好き」という共通点からお互い親近感を抱く、伯爵と猿渡の最初の出逢いと事件?
 事故車を友人から買い取った猿渡が遭遇する思わぬ恐怖と真実。
蘆屋家の崩壊
 阿倍晴明のライバルであった陰陽博士・蘆屋道満の伝説に基づく怪異譚。
 道満の子孫である、とある美女と関わりをもった猿渡と伯爵が体験する、蘆屋家と蘆屋一族の謎。
 土着的な雰囲気がなんだか横溝正史っぽい。
 ポーの「アッシャー家の崩壊」がモチーフ?
猫背の女
 これは怖い。得体の知れない怖さというか。
 ふとしたきっかけでとある女子と一回だけ映画を観て以来、ストーカーされることとなった猿渡の恐怖。
 名前も定かではなく、記憶にあるのは猫背であるというその女子の印象。その女子は本当に存在したのかそうでないのか? 現実とも猿渡の思い込みとも思えるちょっとしたホラー。
埋葬虫
 これは気色悪さでいったら一番の作品かも。
 食虫譚でもあり、虫に取りつかれた男の恐怖かなと。
 ここでも猿渡クンはいろいろと受難?というか災難というか、いろいろとパシリになって奮闘してます。
水牛群
 猿渡と伯爵の強い友情が垣間見れる一篇。
 端的に言うと神経症に罹った猿渡を伯爵が治そうとする話。
 猿渡の妄想なのか夢なのか。現実と幻想が混濁した作品。

 自分的に幻想作品を多く書く作家さん。というイメージが強かったのだけど、今作はほとんどホラー系作品。気持ち悪過ぎて巧いなあ…と思いながら、巻末の作者による跋(あとがき)を読むとご本人はとっても苦労して書いた作品群なのだとわかる。伯爵と猿渡を豆腐好きという設定にしたのはいいけれど、自分も無理やり食べまくったとか、「埋葬虫」ででてくる食虫のエピソードがあまりにも詳細すぎて、よもや作者はこういう嗜好が…(汗)と思わせるほどすごいのに、自分はそんな嗜好はあまりない、とか。
 ここの作品の裏話が読めて楽しめること請け合いです。
 この伯爵と猿渡コンビのシリーズはまだあるらしいので、引き続き読んでみたいゾと。
 

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