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個別記事の管理2012-08-30 (Thu)
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少女には向かない職業 (創元推理文庫)少女には向かない職業 (創元推理文庫)
(2007/12)
桜庭 一樹

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 「傷痕」を読んで軽いショック受けたので、口直し?にコチラを。なんだかいかにも桜庭一樹っぽいタイトルもツボ。以下BOOKデータベースより内容。

あたし、大西葵13歳は、人をふたり殺した…あたしはもうだめ。ぜんぜんだめ。少女の魂は殺人に向かない。誰か最初にそう教えてくれたらよかったのに。だけどあの夏はたまたま、あたしの近くにいたのは、あいつだけだったから―。
これは、ふたりの少女の凄絶な“闘い”の記録。過酷な運命に翻弄される少女の姿を鮮烈に描いて話題を呼んだ傑作。


 面白かった! 文句なく!
 桜庭一樹の作品ってほとんど角川文庫でシリーズ化されていたので、今回もそうかと思いきや、実は創元推理文庫。といえば本格ミステリー。なのでこれはきっと一味違う作品なのではないの? と思いつつ読んでいたけれどまさにその通り!
 登場するのはかなり刺激的なふたりの少女、大西葵と宮乃下静香。このふたりの少女の関係性とか絆とか、14歳という難しい年頃の描き方とかがもうもう巧すぎて。なんたってふたりを強く結び付けるのが、葵の義父の「殺人」というのだからはっきり言って普通の友情関係なんてこの時点でブッ飛んでる。

 母親は忙しさにかまけて半ネグレクト状態。義父は身体を壊してからは呑んだくれて暴力をふるってばかり。
 そんな逃げ場もなく、どうしようもない家庭環境にいる葵の閉塞感が身につまされて仕方ない。義父への不満が悪意となり、終いには殺意と変わる瞬間の葵の心理描写がまたもうリアルすぎて……その、誰にも知られてはいけない秘密を共有することになった静香の得体の知れなさもまた不気味でありながらも、なぜか惹かれてしまうというね。

 ゴスロリファッションに身を包んだ謎めいた静香というキャラが、この作品をミステリーとして成立させている秘訣だと思う。序盤は少女達の切なくて激しい青春モノ?という印象だったけれど、中盤以降のちょっとしたどんでん返しがまた見事としか言いようがない。
 か弱きもの、無抵抗な存在というレッテルを貼られ、いざ逆襲の牙を剥いた少女達の凄まじくも痛々しい心の叫びが読んでいて切なくもあり痛くもあり、爽快でもあったなあ。
 「砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」と同等、もしくはそれ以上のインパクトある作品でした。この鋭さをどうか「傷痕」に……っていい加減、しつこいよね。いやいやいや、自分的に桜庭作品の中でも1・2を争う1作でした。 夏の日の描写がものすごく鮮烈で、内容とは裏腹の突き抜けるような清々しい青空ジャケットが余計心に沁みて切なくなってしまったのでした。とあるミステリーをアレンジしたのかな?タイトルもものすごく良いよね。


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Theme : 推理小説・ミステリー * Genre : 本・雑誌 * Category : 桜庭一樹
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