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個別記事の管理2012-09-09 (Sun)
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短篇五芒星短篇五芒星
(2012/07/13)
舞城 王太郎

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 いろいろと話題なったらしい芥川賞候補作…ということで読んでみようと思ったのは確か。でも読了してみてそんな野次馬根性で読んだ自分をなんだか恥ずかしく思った。以下BOOKデータベースより内容。

「美しい馬の地」「アユの嫁」「四点リレー」「バーベル・ザ・バーバリアン」「あうだうだう」。綺羅星の如く輝く、五つの物語。デビュー当時の“文圧”はそのままに、透明感を増す、舞城ワールドの新ステージ!
史上初!五篇すべて芥川賞候補作!怒り、悲しみ、喜び、涙する。ここに舞城文学のすべてがある。


美しい馬の地
アユの嫁
四点リレー怪談
バーベル・ザ・バーバリアン
あうだうだう


 これは…自分的にはかなり面白かった。この作者サンの話はいつも読了後にものすごいエネルギー消耗するのだけれど、今回はそんなことはなく、なんともいえない不思議な感動がじわじわきたよ、まじで。
 5つの短篇どれも個性豊かな味付けの秀作だと。胸をぎゅっと締めつけられるような読後感があったり、ああ、舞城らしいなあと思うような後味の悪さ等はもちろん、ダークファンタジー的雰囲気もあったりと。どれも読みごたえ抜群の作品群だった。

美しい馬の地
 「流産」にとり憑かれた男の物語。
 いてもたっても流産のことしか考えられず、一種の強迫神経症に。それがもとで彼女とも別れ友人とも疎遠になりつつある。
 ふとしたきっかけで暴行を受けその固執した思考のループからようやく抜け出すことができた。かなり病的主人公の描写はかなり不気味で、その分、ふっきれた時の開放感とのコントラストが清々しかった。
アユの嫁
 これは一種のファンタジー? どちらかというとダークなの?
 アユの許に嫁いだという姉に振り回させる妹視点のストーリー。神とも魚ともつかないアユの化身?である男と結婚した姉の妊娠騒動。
 妹語りが巧すぎてするすると読める。絶対にあり得ない設定なのにあまり違和感を感じないのが舞城王太郎のスゴいところだと。ファンタジーでありながら、不変の人間の日常を描いているのだなあと。
四点リレー怪談
 これはうーん、個人的にはあんまりかな。
 ちょっとざしきわらし的な怪談設定部分がゾクッとくるけれど、その後のオチが自分的にはよく理解できず。トリックの図解入りでなかなか面白いんだけれどね。
バーベル・ザ・バーバリアン
 バーバリアンとは野蛮人のこと。読了してみてこのタイトルが絶妙だと納得。
 鍋うどんと綽名されていた今は亡き友人に、バーベルのごとく持ち上げられていた語り手の男。
 その彼の屈折した心理がラスト近くになってから露わになっていく手法がすごい。で、タイトルとのマッチングにやられた。好きな1篇。
あうだうだう
 この妙ちきりんなタイトルと作風がもう舞城らしい!
 ダークファンタジーでありながらも少女の友情譚として読んだ。中盤の「あうだうだう」エピソードに思わず背筋がぞくり。方言がまた良い味出してるんだわ。

 今作に対して賞関連でいろいろとあったようですが。候補作に挙げられるということに関して、当の作家は何の関係もないものね。
 自分的にベスト舞城作品と呼びたいくらいの秀作ばかり。この独特の世界観と疾走感は誰にも真似できないし、追いつけないと思う。大満足。


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