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個別記事の管理2012-10-28 (Sun)
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カルトローレ (新潮文庫)カルトローレ (新潮文庫)
(2010/12)
長野 まゆみ

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 長野まゆみ作品を読みたくて、しかし著作が多くて何を読んでいいのやら…と途方に暮れてついったで呟いたら複数のツイ友さんがこの本をおススメしてくれました。ありがとうついった&ツイ友様!! ということで以下BOOKデータベースより内容。

きび色の沙漠、“船”での暮らし、謎の航海日誌カルトローレ。長野まゆみの新境地が白い世界にきらめく。作家生活20周年記念作品。

 内容短すぎ!! なるほど作家生活20周年記念作品だったのか。新境地なのか。と今さら知った。
 今まで読んだ作品とは全く違ったテイストで。読了したのがSFとか和物とかかなり劇的な作品が多かったのだけれど、これは正直癒しの作品でした。
 映像的というの? 時代も場所も判然としない、けれど沙漠を舞台にした青年たちの物語。
 冒頭の上空を旋回する鳥のシーンからもう映像的で、まるでロングショットの緩やかな展開の映画を観ているようだった。

 いちおう主人公は語り手のタフィ。謎の宇宙船(であると自分的に認識)<船>で生まれ生活していたが、その<船>が航行不能となったことで地上で暮らすこととなる。地上の生活に適応するために訓練を受け、無事プログラムを終了したタフィはとある沙漠に住みつくこととなる。
 そこで出逢うのが、その地区の担当官である青年コリドーと、水脈を発見することができる性別不明のワタと呼ばれる不思議な子供。さらにエルジンという青年も加わって、4人のゆったりとした時間が描かれてゆくという内容。

 タフィの正体は? 彼の仕事である謎の日誌「カルトローレ」とは一体何か。といったカンジで作品中に謎がたくさんちりばめられているのだけれど、それが解明されることは一切ない。そもそも謎解きがメインのストーリーではなくて、主にタフィ・コリドー・ワタの3人のキャラたちが繰り広げるささいな事件や何気ない日常描写がメインなのかなと。
 特に彼等が作る料理の美味しそうなこと! 垂涎モノですね、コレは。リアリティありすぎて実際本当に作れるんじゃないの?って思うくらい。その部分を読むだけでも楽しい。

 自分的にとても気になった&気に入ったキャラがワタ。このキャラも性別不明だし、なにかと謎めいているのだけれどそこがまた良いかなと。
 まるで空気のように存在して、けれどタフィやコリドーにとってはなくてはならない大切な存在となっているのも確か。不思議な魅力のキャラだなと。長野作品のこういうミステリアス系のキャラって良いなあ…。
 読みはじめた時は完璧SF展開を予想してました。萩尾望都の「マージナル」みたいな。管理された実験都市に生活するタフィ、それを監視するコリドー・ワタみたいな。でも全然違ってた(笑)

 あ、で、気付いたのが「」←こういう会話文がないこと。それなのに誰のセリフかわかってしまうところが、さすが職人芸! ものすごく感心しました。流れるように読めてとてもよかったかも。
 ヨーロッパ映画を観ているような(ゴメン、ちょっとアバウトかも)雰囲気の作品。ゆったりと時間のある時に静かに読むのが良いかもね。とても癒されますよん。ジャケ画もとても素敵だし。


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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 長野まゆみ
* Comment : (2) * Trackback : (1) |

* by 潤
惺さん、おこんばんわ!
祝!カルトローレ、読了!!

とっても穏やかな世界ですよね。まさに癒し。
掴みどころがないんだけどそれもいいみたいな。
映像的とは言い得て妙。確かに人物のみならず風景とか全体的なイメージが頭に浮かびます。
きび色の優しく柔らかな感じ。
私もワタの不思議な雰囲気に惹かれました!

Re: 潤様☆ * by 惺
こんばんは!
読了できました、カルトローレ!
潤さんにもおススメいただきホントありがとう☆
面白かったですよー。
素敵ですよね。いろいろな作風持ち合わせてて長野さんって多才。
この作品は読みながら脳内に映像がくっきりと。
特にワタが青い衣を被って沙漠の中を角牛(だっけ?)引きながら歩いてくるところとか。
料理の描写も美味しそうだったし 笑
きび色なんて素敵表現にもやられてしまった。
次はメルカトルに挑戦予定です!きっと潤さんは読了済みですよね。
ブログにお邪魔したらレビュー読ませていただきます。

コメント







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2012/10/29 21:03  感ジル想イ。
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