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個別記事の管理2012-11-09 (Fri)
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廃墟建築士 (集英社文庫)廃墟建築士 (集英社文庫)
(2012/09/20)
三崎 亜記

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 ブロ友さんの記事を読んで興味を持った作品。タイトルにも惹かれました。以下BOOKデータベースより内容。

ありえないことなど、ありえない。不思議なことも不思議じゃなくなる、この日常世界へようこそ。七階を撤去する。廃墟を新築する。図書館に野性がある。蔵に意識がある。ちょっと不思議な建物をめぐる奇妙な事件たち。現実と非現実が同居する4編収録の最新作。

七階闘争 / 廃墟建築士 / 図書館 / 蔵守

 実は…まったく根拠がないのだけれど、勝手にミステリーかと勘違いしてました。なんでだろう?
 が!! まったく違うことに正直驚いた(あたりまえ)。で、内容にもかなりビックリでした。
 とにかくシュールすぎて。特に初っ端の七階闘争。読み始めてあれよあれよという間に作中にずるずるとハマらされてしまいました。スゴすぎるー!

七階逃走
 まったくあり得ないでしょ! と思いながらも一体この話はどうオチがつくのか楽しみだった。
 まさかまさかの建物から七階が消える?というあり得ない前提。それに翻弄される主人公と、彼を取り囲む人々。
主人公の心の変遷がちょっとお約束で、自分的にイマイチリアリティ感じなかったかな。でもその発想の奇抜さにド肝抜かされました。

廃墟建築士
 廃墟建築士ってホントにいるの?
 廃墟を建築する老齢でベテランの関川。廃墟建築士を目指すこととなった決定的な廃墟「スラッシュマスの連鎖廃墟」への想い。
 紆余曲折あって人生の黄昏時に、自分にとってかけがえのない、心の聖地でもあり自分の原点でもある、あの「スラッシュマスの連鎖廃墟」へと帰ってゆくラストが印象的。

図書館
 職業柄自分的に一番肩入れして読んでしまったし、面白かった。
 図書が浮遊するとか! まさに目からウロコの発想。あたかも動物園や水族館のように「図書」を見世物をする世界。本を調教する調教師・日野原。その彼女を利用する高畑、謎めいた人物である社長などなど、皆腹に一物抱えたキャラたちの思惑にちょっとドキドキ。ベテラン司書の鵜木サンが、言うことをきかない本を叱り飛ばすシーンがお気に入り。

蔵守
 これは…というかこれもなんだか斬新というかなんというか。
 最初はものしずかなとある田舎での蔵守の話かと思いきや、実は違っていたという…。
 謎めいた意志を持つ蔵の秘密。その蔵と蔵守の想いをリンクさせて展開する内容もなかなか。
 蔵と唯一の話相手である鳥のミサゴとの関係が、「幸福の王子」の王子とツバメを連想。老蔵守と姿なき老人の会話がしんみりさせる。

 初挑戦の作家さんだったのだけれど、ちょっと衝撃的。
 シュールなファンタジーとでもいうの? 発想の着眼的に驚いた。どのストーリーも完全にあり得ないと思いながらも、描写がリアルすぎてついつい騙されてしまう。完全に三崎ワールドにハマってしまった一冊でした。


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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 三崎亜紀
* Comment : (2) * Trackback : (1) |

* by まいまい
三崎 亜記さんは、ちょっと気になる作家さんなのですが、まだ読んだことがないんですよね。
これはかなりおもしろそうですね。
おっしゃる通り、「廃墟建築士」っていう題名も素敵。今度チェックしてみます。

Re: まいまい様☆ * by 惺
こんにちは!
実は三崎亜紀さんって女性と勘違いしてて…(恥)
男性と知ってビックリしました。
どの作品も不思議な味わいでして。
まさかこんな作品だったとは!ってものすごく驚きました。
短篇集なのでさくさく読めるのが良いです~。
ぜひぜひ!

コメント







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「廃墟建築士」 三崎 亜記
むかし建築事務所でアルバイトをしていたせいか、 今でも図面や建築物を見るのが好きです。 だから、まず方眼紙とイラストの装丁に魅かれてしまいました。 「廃墟建築士」は建物 …
2012/11/10 22:31  日々の書付
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