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[第4巻 ゴシック] オトラント城 / 崇高と美の起源 (英国十八世紀文学叢書)[第4巻 ゴシック] オトラント城 / 崇高と美の起源 (英国十八世紀文学叢書)
(2012/02/21)
ホレス・ウォルポール(オトラント城)、エドマンド・バーク(崇高と美の起源) 他

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 自分的にものすごく興味のあるゴシック文学の祖である小説ということで、興味津々で読了。以下BOOKデータベースより内容。

『オトラント城』はゴシック文学の先駆けであり、今日のホラー小説の原点。『崇高と美の起源』はゴシック美学をはじめて理論化した古典的エッセイ。奇跡、幻影、魔法、予知夢―あらゆる超自然が信じられていた、暗黒の時代の物語。

 これはなかなか面白かったです。もっとドロドロした暗黒小説(!)かと思いきや、ほんの少しシェイクスピアを彷彿とさせる、御伽話的なほのぼのとした悲劇といった感じかな。←うーん、一体どんな感じだ!
 オトラント城を舞台にした人間ドラマ。ある日突然城に巨大兜(西洋風のね)が出現したかと思うと、後継者である王子がその下敷きとなって亡くなってしまう。オトラント城主マンフレットは代々伝わる不吉な予言に恐れ慄き、それを避けるため、なんとかして後継者を求めるべく、息子の婚約者であったイザベルを我が妻に迎えようとする。その騒動に端を発して暴君マンフレットの悪事が次々と重ねられ、城はまさに昏迷の様相を呈することになるのだが──。

 と、その後も勇敢な若者セオドア・聡明な僧侶・理知的な姫君マチルダ・理想的な王妃と、次から次へとさまざまなキャラが登場して、さらに城をめぐる陰謀まで発覚。
 いったい誰がオトラント城の正統の後継者なのか。それに絡んでセオドアとイザベル、マンフィールドの娘マチルダとの恋も絡んで怒涛の勢いでストーリーは展開。冒頭からラストまで澱みなく話が進行していくから読んでいてまったく飽きなかった。自分的に好きだったキャラが姫君マチルダ付きの侍女ビアンカ。
 マンフレットを煙に巻く彼女のお喋りにね、もう爆笑。それでいて重要な展開への鍵を握るキャラとなっているところも良いかなと。
 典型的な幻想譚なのだけれど、素朴で微笑ましい。ある意味、ヒロイックファンタジーとも言えるのかなあ。
 解説にもあるとおり、
古城/怪異/暴君/騎士/修道院/謎の人物/予言/廃墟/迫害される乙女/礼拝堂/ロザリオ/予言/罪……。 
 などなど、これらゴシックロマンスに不可欠な要素がすべて取り入れられているとのこと。まさにそのとおり。後続するこの手のジャンルの作品はこれら要素を巧く組み合わせてさらに進化させている、との著述に納得。
「アッシャー家の崩壊」しかり「フランケンシュタイン」さらに「嵐が丘」までそうなのだとか。なるほど!

 結構単純な筋立てなので、自分的にはちょっと物足りなかったなーと思ったりもしましたが、ゴシックロマンスの先駆的作品ということで堪能しました。
 同時収録の「崇高と美の起原」はパス。時間がある時にゆっくり読みたいなと。本格的にゴシックロマンス論みたいで。こちらも面白そうだ。


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Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : オトラント城
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