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個別記事の管理2012-11-12 (Mon)
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 三島由紀夫の「音楽」に続き職場の同僚からお借りしました。ものすごいラインナップに自分的に嬉しいやら濃すぎるやら。続々と乱歩作品が控えていてなんだか乱歩祭りの様相を呈してきました。←どうでもいい。 以下BOOKデータベースより内容。

売れないもの書きの廣介は、極貧生活ながら、独特の理想郷を夢想し続けていた。
彼はある日、学生時代の同窓生で自分と容姿が酷似していた大富豪・菰田が病死したことを知り、自分がその菰田になりすまして理想郷を作ることを思いつく。荒唐無稽な企みは、意外にも順調に進んでいったのだったが…。ほかに「石榴」を収録。妄想への飽くなき執念を描くベストセレクション第6弾。


 うーむ。最近読了した「孤島の鬼」の印象と感動を引きずっていてどうしても比較してしまう…スマンという感じなのですが。
 同じ「島」をテーマにしていながらもまったく違う趣。こちらは極彩色の幻想楽園──しかも犯罪の臭いがプンプンするような島ですね。
 おおまかに言ってしまうと一人二役のミステリー。極貧の主人公・廣介が自分とうりふたつの富豪・菰田と入れ替わりその財産を使って自分の妄想の産物である「パノラマ島」を実現させてしまうというもの。

 ミステリー的にはどうなのかな? 廣介と菰田の入れ替わりシーンなんかはうーん、ちょっと出来過ぎ? などと思ったり。まあ、入れ替わりが巧くいかないと後の展開に支障をきたすから仕方なしとして。本作はミステリー部分よりも、舞台となった「パノラマ島」の描写が主軸なのだなとしみじみ。自分的にああ、これは今でいうテーマパークなのだなと。狂気のテーマパーク的な。

 唯一スリリングと感じた部分は、亡くなった菰田の妻・加代の存在。周囲の人間は巧く騙せても、菰田と一番身近であった加代にいつ自分の正体がバレてしまうのか。廣介の焦燥と疑念という点はハラハラして読んでいたけれど。
 極貧生活と決別して偽りの富を手にした廣介の計略もそうそう長続きはしないだろうなと思っていたが、そのとおり。菰田の妹の依頼を受けた刺客の如き探偵役の北見の推理はお見事! 廣介の悪の計画(!)のボロを巧く掴んでやすやすとその悪事を断罪するお手並みは素晴らしい。ラストその廣介のとった最期も幻惑のパノラマ島らしい行動でやられたな感が。グロテスクと耽美が入り混じった怪作といった感じ。

 同時収録の石榴
 これもまた一人二役を題材にした完全犯罪。被害者=犯人(あ、ネタバレだ!!)というトリック。探偵役の完璧と思われた推理をラスト心憎いまでに翻す悪魔的な犯人像がこれまたお見事でした。

 いやいやいや、乱歩作。ここ最近続いたけれど、やっぱ惹かれる不思議な魅力があるよね。だって面白いし。時代を経ても名作は名作なのだと実感。


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Theme : 推理小説・ミステリー * Genre : 本・雑誌 * Category : 江戸川乱歩
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

* by 面白半分
エドガー・アラン・ポー『アルンハイムの地所』『ランダーの別荘』

谷崎潤一郎『金色の死』

江戸川乱歩『パノラマ島奇譚』
なんていう流れがあるみたいです。
読んでみたいな『金色の死』

Re: 面白半分様☆ * by 惺
こんばんは!
その流れ!なんて豪華な!
確かに谷崎は読んでみたいですね!

コメント







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