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満州国皇帝の秘録 ラストエンペラーと「厳秘会見録」の謎 (文春文庫)満州国皇帝の秘録 ラストエンペラーと「厳秘会見録」の謎 (文春文庫)
(2012/11/09)
中田 整一

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 うう…スミマセン…今回はまったくシュミの本でして。実に堅苦しくて長くてウザくて興味ない方は絶賛スルー推奨です!!! 以下BOOKデータベースより内容。

日本軍によって満州国皇帝の座に就いた溥儀。清朝復活への執念と傀儡としての絶望。皇后、実弟への愛憎、石原莞爾、東条英機らへの月旦などなど。専属通訳として、会見に同席した林出賢次郎が残した「厳秘会見録」を元に、昭和史の闇とされた人造国家・満州国の実態と、皇帝・溥儀の素顔を明らかにする。

第一章「厳秘会見録」との遭遇 / 第二章 満州国の誕生秘話 / 第三章「日満議定書」調印の舞台裏 / 第四章 小春日和の溥儀執政時代 / 第五章 砂嵐の中の皇帝即位式 / 第六章 訪日で遠のいた「清朝復辟」 / 第七章 「帝室御用掛」吉岡安直 / 第八章 傀儡国家の内実 / 第九章 浮上した世継問題 / 第十章 帝位継承をめぐる密約 / 第十一章 日中戦争に揺れる満洲国 / 第十二章 一九三八年、「厳秘会見録」の終焉

 以前から気になっていて、今回文庫になったので即購入。あ、実は自分は「満州国」とかそこに生きた人々にとても興味がありまして。これはなかなか評価も高いらしく久々の満州国本なので期待して読みました。

 内容はというと、満州帝国の皇帝溥儀(あのラストエンペラーね、中国清朝の最後の皇帝)の篤い信頼を得ていた通訳の林出賢次郎が書き遺した、溥儀と日本の軍部高官との会見・密談の記録を凝縮してまとめたもの。
 序盤はその林出賢次郎という人物のプロフィールから満州国の誕生・関東軍の暴走・日本の国際的孤立等々、日中の近現代史の流れや日中関係の推移が簡潔にそれでいて詳細に述べられていて勉強になった。
 中盤を過ぎていよいよ溥儀が満州国の執政となり帝政移行で皇帝となったあたりから、林出氏が記録していた溥儀対要人との会見の秘録の紹介となってゆくという構成。

 正直なところ、溥儀の答弁は建前というか、本音を語っていないというか。会見者の前で取りみださぬよう、動揺しないよう必死にこらえているという印象がとても強かった。当たり障りない会話というのか。著者中田整一氏が言及しているけれど、「溥儀は臣下の前では尊大で、気位が高く、直言などを聞き入れる心の大きさは微塵も持ち合わせていなかった」という一文がとても印象的。

 また、この極秘会見録と逮捕後の東京裁判での証言とを照らし合わせ溥儀の嘘と欺瞞を指摘する作者の視点の鋭さ。さらに、なにかと悪役のイメージがついて回る溥儀の御用掛であった吉岡中将についての、従来とは全く違った人間像を提示している点などは新たな発見でとても興味深く読んだ。溥儀は自分にとって都合の悪い事物すべてをこの吉岡中将に責任転嫁していたという事実に目からウロコ。

 その他、弟である溥傑氏の結婚に絡む溥儀の世継問題、ひいては帝位後継問題についての関東軍との密約・会見の記録などはかなり赤裸々。
 関東軍の傲慢さ、溥儀の平静を装いながらも同様を隠せない複雑な心境が会見録から読みとれて、このあたりの九・十章が一番興味深かったかも。

 溥儀の信篤く、会見録を取っていた人物がいたということ自体初耳だった。その林出氏は日中間の戦局悪化となるまえに日本に帰国し、終戦後は穏やかな余生を送られたとのこと。
 満州国に関係した人物の数奇な人生を思うと、なかなか複雑な気持ちになります。歴史に埋もれた、けれど重要な使命・仕事を果たした人々。きっと他にもいるのだろうなあとしみじみ。そんな人たちのエピソードもっと知りたいと思いましたね。なかなか考えさせられた一冊でした。


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