07≪ 2017/08 ≫09
12345678910111213141516171819202122232425262728293031
個別記事の管理-------- (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
* Category : スポンサー広告
|
個別記事の管理2012-12-01 (Sat)
ご訪問ありがとうございます☆

江戸川乱歩全集 第5巻 押絵と旅する男 (光文社文庫)江戸川乱歩全集 第5巻 押絵と旅する男 (光文社文庫)
(2005/01/12)
江戸川 乱歩

商品詳細を見る

 最近乱歩率がとても高く…借りたりおススメ作品だったりと、周囲に乱歩を読む方が多いということなのでしょうか? ここにきて俄然人気の乱歩!以下BOOKデータベースより内容…がなかった 笑。

押絵と旅する男 / 蟲 / 蜘蛛男 / 盲獣

 短篇から中篇の4作収録。同僚から借りたんだけど、その同僚のおススメは「押絵を旅する男」だったのよね。←どうでもいい。
 どれも濃くてものすごい作品ばかりでした。以下簡単な紹介&感想をば。

押絵と旅する男
 うん、ごくあっさりの短篇でした。乱歩的な幻想譚というか。グロテスク趣味はそれほど感じられなくてあの一種怪しげな独特の雰囲気が楽しめる1作だった。汽車に乗った語り手が出逢った奇妙な男。その瞬間から夢とも現実ともつかない幻惑世界が語られる──。
 語り手の男がなんとも不気味というか。一気に読めてしまうストーリーだった。


 これは…スゴい(汗)
 内気で人嫌いのとある男の陰惨な物語。
 柾木愛造がその偏執的人格であるこの話の主人公。その彼が女優でもある美女・木下芙蓉に恋したことから始まる悪夢。彼女に恋い焦がれた彼は、現代でいうストーカーよろしく執拗に彼女の後をつけまわし、ついには拉致しすぐさま殺害…と、そこで話は終わりかと思いきや、スゴイのはそれからで。

 見事自分だけのものとなった芙蓉。すぐさま死体処理をするつもりが、なんとその死体にとんでもなく愛着を感じてしまい…いわゆる死体フェチとなった彼の、芙蓉の死体を蝕んでゆく「腐敗」との戦いを描いた後半が滑稽でもあり恐ろしい。
 詳細な腐敗防止の知識と腐敗していく描写がね、なんとも。伏せ字多用というところも何故だか恐ろしさ倍増で…><。 ひとりの男の狂気を描いた作品でした。怖い!不気味!

蜘蛛男
 これは自分的に一番楽しめた。
 新聞に掲載された奇妙な3行広告から端を発する連続美女殺人事件。
 それを解決しようと乗り出す犯罪学者。狡猾な犯人VS理性的な犯罪学者という典型的な図式も面白かったし、なんだろ、あの古典海外探偵小説的なノリで楽しめた。美女49人を殺害し、その死体を陳列するためのパノラマ館設立という、犯人の想像を絶する猟奇的殺人&殺人計画はいかにも乱歩らしいエログロ世界でニヤリとしたし。まさかまさかの犯人にもなるほど!その手があったのか。とまたもにやり。でも、途中で犯人がわかっちゃったのにはうーん、ちと残念だったけど。
 終盤には真の探偵、なんと自分的には初・明智小五郎も登場。ルパンを彷彿とさせる彼が無事事件を解決して大団円。猟奇趣味と名探偵とのコラボということで。あまり深みは感じなかったけれど、それなりに楽しめた作品だった。

 ラスト「盲獣」はパス。ものすごく濃いストーリーばかりで少しばかり食傷気味に(笑)。
 各ストーリー毎に乱歩のその作品にまつわる感想やエピソードがあるのだけれど、それも面白かった。この作品のここがダメだったとか、自作のダメ出し暴露に、天才でもこんなこと思うのかーと目からウロコ。それでもそれなりに読ませてしまうのだからさすが作家。

 さて、手許にある乱歩作はあと「黒蜥蜴」だけだー! それを読んだら「孤島の鬼」を購入検討しよう。自分的に一番好きな作品だしね、「孤島の鬼」←どうでもいい 笑

人気ブログランキングへにほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへblogram投票ボタン
いつも応援ありがとうございます☆
関連記事
Theme : 今日の一冊 * Genre : 本・雑誌 * Category : 江戸川乱歩
* Comment : (2) * Trackback : (0) |

* by レナ
「押絵と旅する男」、この間学校の授業で読みましたー! 恥ずかしながら、それが初・乱歩で。他の作品にも挑戦してみたいです。

「押絵と旅する男」、最初はあっさり?と思ったのですが、老人に乱歩自身が投影されている・・・など、読み込んでいくと奥が深くて、さすが!と思いました。

Re: レナ様☆ * by 惺
こんばんは!
乱歩を授業でやるとは…!
いいなあー羨ましいなあー。
乱歩は最初敬遠していたけれど、
読み始めるとなぜかハマってしまうという不思議な魅力があります。
「押絵~」のあの老人に乱歩が投影されてる?
初めて知りました。そうなんだ。
ホント、奥深いというか遊び心があるというか洒落てるというか。
読めば読むほど味のある作家さんなのだなあと思いますね^∇^

コメント







管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。